スポーツを盛り上げるというよりも、
スター選手を作り上げ、そのスター選手の
人気により楽して稼ぎたいだけと思いますが。
ゴルフでは、以前書きましたように
高校生で優勝した宮里藍さんの成功体験から
勝みなみ選手をスターにという動きがありました。
相当露骨にやったんですが、上手くいかず、
今度は三浦桃香さんに走ります。
当時、コンスタントに活躍されていましたし、
可愛かったんですよね。
でも、プロテストに合格せずということもあり、
成功には至らず。
たまたまお二人の同世代に活躍する人が
出始めたため、ひっくるめて黄金世代と
フューチャーした所、大成功。
渋野日向子選手まで出てしまい、
女子ゴルフ界の隆盛を不動のものにした
という印象があります。
かつての、女子プロレスのミミ萩原さん、
ビーチバレーの浅尾美和さんなども
マスコミが作ろうとしたスター候補でした。
最近ですと、申し訳ないけれど、
日本ハムの清宮選手、吉田選手がそうです。
とりわけ、清宮選手が高校生になってすぐ
からの高校3年間の取り上げ方は、尋常では
なかったです。
もう躍起になってスターにしようとしましたが、
やっぱり実績が伴わないとスターは無理です。
そして、サッカー関連のマスコミが、
同じ理由で今、スターにしようとしているのが、
久保建英さんです。
「世界的な○○が評価している」という言い方で
売り出されていますが、評価されているのは
潜在能力であり、今の実力ではないです。
将来、日本をしょって立つ選手になるかも、
ひょっとすると世界的な選手になるかもしれない
というだけです。
本当に今、誰もが認める実力があるなら、
レンタル先のチームでレギュラーを取れない
なんてことはないはずです。
むしろ、レアルマドリードでレギュラーを
張っているはずです。
釜本、木村、ラモス、名波、中田、俊輔、遠藤、
本田、香川など本当にエースとなった選手は皆、
素人にもわかる凄さを見せてくれました。
久保選手はまだ一度もそんな場面を見せては
おらず、凄いんだろうなあと思わせることも
一切していないと思います。
作ろうとしたけど、そうはならなかった
スター候補たち。
申し訳ないけど久保健英選手にも、
その匂いがプンプンしてしまうんですよね。
マスコミが騒げば騒ぐほど。
むしろ、マスコミがあまり入れ込まない方が、
成長して成功する可能性が高いように思います。
2020.10
異論はあると思いますが、英才教育と称し
スター作りを図るのはマスコミに限ったこと
ではありません。
芸能界は昔っからずっぽりとその口ですし、
その元祖とも言えます。
プロレスは、力道山が馬場をスターにしようと
したけれど、猪木は猪木で自力でスターとなり、
馬場・猪木のスター共存で空前のブームとなりました。
その馬場は鶴田をと目論み、日本初のAWA
世界王座獲得までも演出しましたが、決して
上手くいったとは言えませんでした。
馬場さんは更に、輪島さんもスターにしようと
頑張りましたが、もっとひどい結果になりました。
猪木さんも谷津さんをスターにしようとして、
しくじった経験があります。
期待していなかったタイガーマスクでは
大成功し、二番煎じを狙ったザ・コブラでは
大失敗。
荒川静香さんなんてオリンピックで金メダルを
取るまでは、マスコミからほとんど相手にされて
いませんでした。
安藤美姫さん、村主章枝さんがフィギュア中継の
中心で、荒川さんの金メダルでそりゃマスコミは
泡を喰ったと思います。
今は荒川さんがフィギュアの解説で出る
ことはあっても、安藤さん、村主さんが
解説で出ることはないです。
業界がそうしようとするのは仕方ないとして、
マスコミの場合はもう少し中立の立場で、
変な色気を出さずに冷静にやって欲しいものです。
元々、いろんな分野のスポーツ選手の
潜在能力をきちんと図る能力なんて
これっぽっちも持っていないでしょうし。
芸能人のスターは囃し立て方で作れると
思いますが、スポーツ選手の場合は無理です。
言い方を変えれば、マスコミがスポーツを
舐めてる証拠とも言えます。