猪木さんが「ザ・コブラ」でスター作りに
失敗という話を書きましたが、厳密に言えば
新日本プロレスは、成功例が多いです。
闘魂三銃士からは日本プロレス界の至宝こと
武藤敬司さん、年末のビンタおじさんこと
蝶野正洋さんが出ています。
柔道王だった小川直也さんも格闘家として
成功させています。
そして、長州力さんも。
長州さんの場合は最初のスター路線にしくじり、
新日プロが藤波さんをスターにと路線変更して
いった所、
「俺は藤波のかませ犬じゃねえ!」
と宣言し、自力でスターの座を勝ち取り
ました。
興業側が意図的にスターを作ろうとしても、
なかなか上手くいかないですし、
そもそも選手がそれを蹴るということもあります。
前田日明さんがその典型です。
長州さんにマジキックをするわ、
アンドレともガチでやっちゃうわで、
新日プロを飛び出る形となりました。
彼は確かにファンが「この選手なら」と思う
ような魅力に溢れた選手で、新日を出てからは
別団体でスターになっています。
一方で、実力があればスターになるのか
というと、関節技の鬼こと藤原さんが
そうでもないということの典型例になります。
そう言い切るとコアなファンから叱られそう
ですが、一般的なスターにはちょっと、
遠かったでしょうし、本人もそれは目指して
いなかったでしょう。
2020.10.23
実力はさほどなくても人気者というケースも
あります。
考えれば考えるほど、わからなくなって
しまうのですが、見る人に嫌われる人は
スターにはなれないという気はします。
そして、私の書くプロレス、
力道山⇒馬場さん⇒猪木さんまでが
メインです。
「フッル!」とお思いの方も多いとは思います。
子供の頃はともかく、大人になってからは
プロレスが真剣勝負とはさすがに思っては
いなかったです。
でも、展開を見ながらストーリーを考える
のが面白かったです。
そして、展開から今日はどちらが勝つのか?
と。
唯一、訳がわからなかったのは、
第1回IWGP決勝、猪木VSハルク・ホーガン戦
でした。
勝つのは始めから猪木さんに決まっている
ということはわかってたんです。
どう考えても。
そして、レスラーは相手に怪我をさせては
いけないことも。
でも、猪木さんがエプロンで失神し、
周りのレスラーが必死で猪木をリング上に
押し戻そうとする。
訳の分からない試合でしたね。
勝者のはずのハルク・ホーガンも
「どうしよ?俺、やっちゃった?」
という困惑しきった顔をしていましたし。
多分、やっちゃたんですね。
力の加減がわからずに。