無尽蔵スター誕生システムを持っているのが
大相撲です。
①実力が割と明確。
1場所15日、年6場所90日の成績を見れば、
相撲を見る目があまりなくても、実力が
わかりやすい。
②幕内以上は必ず全取り組みがTV放映される。
③ニュースでも頻繁に取り上げられる。
一般の人々の耳目に届きやすく、
興味も持たれやすい。
④外国人にも門戸を開いた。
競争が激化し、全体レベルが上がった。
質の高い力士も登場する可能性が
上がった。
ここ、非常に大事です。
武蔵丸、朝青龍、白鵬らのいない、いなかった
土俵を考えれば、ご理解頂けると思います。
ゴルフの女子ツアーと比較してもらっても
いいかもしれません。
イ・ボミがいなかった、申ジエもアン・ソンジュも
いない。
その方がいいという方もいらっしゃるでしょうが、
私はイヤです。
現在は、各部屋1人と外国出身力士を制限
しており、あまりよい傾向ではないのですが。
そして、強ければスターになるのか?
と言えば、北の湖の例が顕著です。
輪湖時代の後は1人横綱の時代が続き、
その中で敵なし状態の北の湖はスターではなく、
むしろ敵役だったと思います。
誰の敵役だったのかと言えば、
初代貴ノ花です。
兄の初代若乃花が栃若時代の片方の雄で、
弟は角界のプリンスと呼ばれ、
相撲ファンの人気を独り占めという感じでした。
しこ名の「貴」なんて字にもそれが現れて
います。
その後、本人とは似ても似つかない
とんでもないしこ名を付ける例も多くなって
しまいましたが。
まあ、相撲界に限らず、名前ばっか凄いという
例は多々ありますが。
いずれにせよ、貴ノ花が北の湖を破って
初優勝した時は、日本中が興奮のるつぼと
化しました。
高校生だった私は、家に帰ると取組が間に合わず、
蒲郡駅を下りてすぐに友達のうちへ飛び込み、
そこで立ったままこの1番を見ていました。
ええ、日本中、大興奮でした。
2020.11.10
マスコミが角界のスター作りに関与してる?
と考えた場合、多分、何にも関与していません。
放映・報道しているだけで、むしろ横綱審議委員会
の味方をして、休場したりしたトップクラスの
力士を叩いているだけです。
言い方を変えれば、スターを貶める手伝いを
しています。
白鵬なんていい例です。
あんな力士は空前絶後です。
かち上げが汚いだとか、横綱としての品格が
ないだとかの指摘、ど素人かと思います。
休場にしても、1年出場機会が無くなる例など、
プロ野球を始め、いくらでもあります。
「休場が何場所も」と騒ぎ過ぎです。
そんなことよりも、もし、マスコミが
角界の手伝いをしたいのであれば、
「真正面、頭からの立会いを禁止」です。
危険度はかち上げの比ではありません。
稽古場でもそれをやるのは片方が胸を
突き出している時だけで、両者とも頭から
というのは本場所だけです。
頭にこのような衝撃を与えてしまうスポーツ、
多分、今や相撲だけです。
頭から行ってもよいけど、首を左に寄せて
正面衝突にならないようにという時代は
そんなに先ではないでしょう。