一部は少し前にも書いています。
全てのコースとは言いませんが、ティグラウンドや
フェアウェイでは、高麗芝を使用しているコースが
多いと思います。
高麗芝は、耐隠性(日陰でも育つ)・耐湿性にすぐれ、
踏圧にも耐えるため、使用されることが多いです。
が、生育適温は30°Cと高いため、冬は枯れます。
(根は残っていますが)
そのため、冬季は茶色になり、新たに緑芽を生やす
ことはありません。
そして、ティグランドは踏みしめられ、クラブヘッドで
叩かれ続けますので、根を保護するために、砂の散布が
厚めになり、見た目は砂だらけになりがちです。
また、冬の終わりから春にかけては、今度は新芽が
出始めますので、その保護のため、これまた砂を
厚めに撒きます。
で、冬季から春先にかけてはやたらと「砂だらけ」
と書かれることが多いです。
で、ここからが新しい内容です。
不思議なことに、多くの人が打っドを使用する
だろうと思われるミドルホールやロングホールでも、
ティーイングエリアに穴を空ける人が多くいます。
それを補修するために、多くの砂が撒かれます。
一方で、ティーイングエリアはグリーンの次に
水捌けを良くしています。
雨が降ってティーイングエリアに水溜りが出来て
しまうと、スイングの際に踏ん張れず、足が滑って
しまう可能性もあります。
そのため、固く、かつ、じゅるじゅるにならないように
と、砂が元々、多めに撒かれています。
結果、新芽の生えない冬季はティーイングエリアが
砂だらけになりがちです。
ただ、それでもティーイングエリアはティーアップが
認められていますので、ゴルフに慣れた人からはまず
クレームは出ません。
出て来るのはほぼクチコミに限定されます。
2023.2.28
「いや、この前に行った所はティーイングエリアが
緑だった。」ということを聞くこともあります。
そして、高麗芝ではないためにそうなっている
コースもありますが、どこのコース?と聞いてみると、
たいていは着色剤で枯れ芝を染めているコースです。
染めているのか天然なのかもわからない奴にと
いうことはありますが、それはさておいて、
その理由として
「枯れ芝に着色剤を散布することで、光合成をしやすく
なり、芝が摂取する栄養の吸収率を高める。
単純に景観のためというわけではなく、人工的に緑に
復元させることにより、芝を再度、活性化させる。」
てな記事を読んだことがあります。
でも、光合成には葉緑素が必須ですので、枯れ芝を
緑色にすれば光合成ってのは本当なん?と思って
います。
当コースでは、着色料とその散布にコストをかける
よりはということで、着色剤を使用する予定はないです。
枯れ芝を鹿がよく食べるかどうかは知りませんが、
万一、鹿の健康に良くない成分が入っている可能性も
イヤですし。