ハンディキャップ制定の目的は、
誰でも同等のチャンスが得られるように
ということであり、決め方に決まりは
ありません。
公平な設定というのは非常に難しいため、
試行錯誤・微修正の繰り返しが当たり前
だと思います。
結果、多くのコース、多くのコンペで
さまざまなやり方が行われていると
思いますが、現在の当コースでの方法を
ご紹介します。
一番肝要なのは、適正な情報が網羅された
多すぎず、少なすぎずの資料作成だろう
と考えています。
詳細なデータを作れば作るほど、より
正確なハンディ決定を期待できますが、
判断する側は人間ですので、多すぎると
訳がわからなくなり、かえって判断を
誤る場合もあります。
以下は、昨年12月のハンディキャップ
委員会時の資料の一部です。
こちらはハンディ下げ限度としている
3つ下げのケースです。
5~7月の成績により、8月に1つ下がった
後に、10・11月のマンスリーで連続優勝。
特に9アンダーという好スコアがあるため、
上限の3つ下げを提案し、それが決定と
なっています。
こちらは、準優勝2回の間に10月の
ハンディキャップ委員会が開催され、
その時に8月以前の成績も加味して
ハンディが1つ下がっています。
そして、その直後に5アンダーの準優勝
となりましたので、通常であれば2つは
下がって14になりえるケースです。
が、AクラスとBクラスの境目が14と15
ですので、15で留め置かれたものです。
10月が優勝か、11月のどちらかでアンダー
が出ていれば、そのまま14になっていた
のではという気がしますが、11月は
本人が危険性を察知したのかもしれません。
どれだけのスコアを委員会に提示するのか
という決めはありません。
査定される方の状況によって
妥当な数が変化します。
この方の場合は、本来、一昨年の12月か、
昨年の2月の時点でハンディが下がっても
よかったと考えられるケースです。
そのため、昨年11月に1アンダー3位の
成績が出、それだけではハンディ下げの
対象になりにくいのですが、
過去のデータも持ち出して、1つ下げると
いうことになりました。
このように、ただ1枚のスコアカードを
元にハンディを検討するということは
まずなく、
上例のようにかなり遡って検討するという
ケースも多々あります。
2019.2.4
ここに掲げたのは3つの例ですが、
当然2か月に1度の委員会時には
もっともっと多くの資料を用意します。
そして、この表1つを作成するために、
数多くのデータを調べる必要があり、
全作成には相当な時間がかかります。
ただ、それを見てすぐに理解でき、
意見が一致しやすくなれば、委員会の
時間を短縮できます。
そのため、今回も2/5の委員会に備え、
早めに準備を進めてほぼ完成という
所まで来たのですが、一昨日、
データが破損したんですよね。
ありがちな話ですが、呆然自失、
思わず天を仰ぐですね。