パチンコ『CR花満開』のヒットで知られる西陣が
廃業、70年の歴史に幕
これは「GREEN BELT」というパチンコの業界紙に掲載
された記事です。
「西陣」というブランド名は名高く、「えっ!」と
思われた方も多いとは思いますが、業界関係者には
「とうとうね。」という方々が多分、多かったでしょう。
西陣はパチンコ創成期からの名門メーカーであり、
1990年代の終わり頃には、「特許だけで食っていける
メーカー」と言われていました。
遊技機の特許有効期間は20年ですので、その当時から
20数年が経過した今、「特許だけで食っていける
メーカー」の期間も終了した、ということでしょう。
かつては、平和・SANKYOと共に「桐生3大メーカー」
と言われ、間違いなくパチンコ業界の大手だったん
ですが、いつしか西陣は二流・三流メーカーへと転落。
加えて、パチンコ業界自体の斜陽化もありますので、
多くの業界関係者は「とうとうね。」と、思われたん
じゃないかなあと。
今回、ここで取り上げたのは特許の件もあります。
元々、メーカー間(日本遊技機工業組合加盟メーカー)
では、格安料金でお互いに特許を使い合い、組合外の
メーカーへの特許許諾を行わないようにしていました。
事実上、組合加盟メーカー以外はパチンコ機を開発・
製造出来ない状態になっていて、そこに行政の指導が
入り、組合員以外にもとなりました。
ただ、その時に特許許諾料が跳ね上がりました。
私の取得特許もそれにより億を超える許諾料が
毎年、私の勤務先の会社へ支払われることと
なりました。
それまでは一切特許料を貰っていなかったのですが、
相当に会社上層部のご機嫌を損ねたとは思うものの、
折衝の末、年20万円ほどを私頂けるようになりました。
その先の話は、明日の「ところが」に続きます。
2023.4.27
「いいなあ」と思われた方も多いとは思います。
そりゃあ、いいです。
ゴルフを年間30回余分に行こうと思えば行けます。
でも、その特許を最初に使ったパチンコ台なんて超話題に
なり、売上が軽く100億円を超えましたが、それに対する
貢献度なんて、全然、算定してもらえてないです。
当該開発チームの反対を押し切って搭載すべく動き、
結果、大成功をおさめたんですが。
加えて、当時、青色LEDの特許裁判の影響で、大体、
特許取得者への還元は3%というのが相場になってたのに、
20万円は0.2%にしか過ぎず、相当に値切られています。
そして、更になんですね。