パチンコもそうですね。
三洋の「海物語」なんて、新しいシリーズが
出ると言う噂だけで、ホール側が早速、
「新しい海、出るって?
俺んとこ、(近隣地域)一番で頼むな。
最低40台買うならって?
まあいいや、それで頼むわ。」
と、発表前から勝手に大量注文が入りました。
同じ三洋製でも他のパチンコ台ではこうは
いかないでしょう。
他メーカーの、ブランドも何もない新機種など
ましてやです。
ブランド力が強いと、販売促進にあまりお金を
つぎ込まなくても売れるのです。
かつてのTOYOTAのマークⅡ、クラウンなども
そうですよね。
新車が出る度に買い替えるユーザーが
どれだけいたんだろう?という話です。
今のTOYOTAはおじさん用のメーカーと
考える人もいると聞きますが、当時のTOYOTA、
上記のマークⅡは課長さん向けだったそうですが、
セリカ、レビンなど、若者に支持される車も
作るメーカーでした。
2021.3.25
私のいたメーカー、ブランド力がだだ
下がりでしたが、いい機械もあったんです。
「天上のランプマスター」もその1つです。
面白いし、遊技性が凄く考えられた天才的な
パチンコ台でした。
でも悲しいかな、ブランド力だだ下がりの中、
全然売れない。
スペックが難解なため、いろんな説明資料を
作成(右側の漫画もその一環)し、私も
営業に同行して説明に行きました。
が、ある営業は何も説明せず、ただひたすら
「来年の一発目です。正月祝いということで。」
の繰り返し(結局、そのホールからの受注はなし)。
かつてはホールが勝手に注文をくれるメーカー
でしたので、こんなセールスしか出来ない
営業でも務まってたんでしょう。
この遊技性を考え、演出も手がけた若手
開発者の日髙君。
彼は初めてこの機種で責任者を務め、それを
最後に退職していきました。
非常に頭のよい好青年だったのですが、
彼のような社員こそ、次々に辞めて行きました。
本当にこの時期、入社数年の若手が次々でした。
可能性のある若手をモグラ叩きのように叩く
奴がいたんでしょうねえ、きっと。
そうしないと、才能が違うからすぐに
追い抜かれてしまいます。
それに気づかない会社も会社ですが。