評価は難しいという話は何度かさせて頂いて
いますが、それをわかりやすくしたものが
ブランドだと思います。
で、それは非常に便利なのですが、
一瞬でファーストジャッジがされますので、
悪用される人も後を絶ちません。
三好に誘われちゃって。
あんなとこ行きたかねえんだけど、
今度、行かにゃならねえんだわ。
この前、2アンダーだったのに優勝じゃねえと。
一体、どうなっとるだ?
この前、2mのバーディパット外しちゃって。
まあ、信じられんわ。
てなことを、練習場に来て皆の後を通りながら
大声で話していくおっさんもいます。
練習中にそれを大声で聞こえよがしに
話すおっさんもお見えです。
彼らにとっては、
「三好」「2アンダー」「2mバーディパット」
が彼らを飾るブランドなんですね。
でも、その彼らのショット見ていれば、
あれで三好に行っても、
三好の価値なんて何もわからんだろ。
行かれた三好が泣くわ。
あれで2アンダー?
どんだけハンディ貰ってんだ?
2mのバーディパット?
あんたにとっちゃそんなに珍しいんか?
そんなん、しょっちゅう外れるわ。
と、周囲の人はついつい思ってしまいます。
「2mのバーディパット」の話はどこで聞いても
吹いてしまう話ですが、他の話は飲み屋だとか、
クラブハウス内で聞いてしまうと、
あの人、上手いんかしら?
と、つい思ってしまいかねない話です。
そのため、ブランドで飾りたいのであれば、
すぐにばれない場所で使うべきなんですが
言いたくて仕方ないと、所構わず出ちゃうんですね。
そして、本当に上手い人たちはそういう
自慢話をほとんどしないような気がします。
2020.10.20
商品は基本的にブランド戦略に溢れ、
そしてそれを利用したい人に支えられています。
黒塗りのド高級車。
その筋の人がそうであることを周囲に示し、
威圧するために使用します。
決してパステルカラーの軽自動車には
乗りません。
プライベートでは、ひょっとしたら
乗っているかもしれませんが。
それでもビビらない人がいると、
片袖をちらっと上げて、青いものを
ちょっとだけ見せます。
黒いサングラス面で車から出てくることも
あります。
これも彼らにとっては大事なブランドです。
パチンコもそうで、著名な作品の名を
冠したものに溢れています。
それでも使い方と選択を間違える場合が
あり、使う側のセンスの問題としか言いよう
がないです。
ある担当者は、なかやまきんに君の台を
作りたい、絶対に売れると。
それが却下されると、
今度は磯野貴理子さんの台をと。
彼、彼女が悪いというわけではないのですが、
皆さん、打ってみたいと思います?
そして、バカ売れすると思います?
必殺仕事人の台では、大チャンスになると
♪チャララ~ン チャララララララ~
が流れ、仕事人が登場します。
パチンコの歴史に残る大ヒットシリーズです。
上記の彼が担当を務めたロッキーでは、
通常の図柄変動中に、毎回毎回
♪パンパカパンパ パンパカパン
が流れました。
この音楽は最強リーチで使うべきという
話をしましたが、彼は「それはセンスがない」
と胸を張って聞かず。
そして、ロッキーは非常に強い版権でしたので、
大量導入されたホールさんが多かったのですが、
肝心のお客さんは3日でいなくなりました。
センスのない人ほど、センス・センスと
何度も口走るように、自分にないことを
一生懸命、アピールしがちです。