ゴルフを長くしていると、プレーが早いことも、
ずっと前が遅くて延々と遅くなることも、
目の前の組が遅くてイライラすることもあります。
ですので、基本的には遅い進行を強いられたと
しても、慣れというか、「こういう時もある」
という諦め、心得もあります。
そのため、ティグランド周辺でアプローチ練習を
したりと時間を潰す術も、多くの方々が心得て
います。
でも、目の前の組がその前の組からはるか彼方に
離され、目の前でガチャガチャやっている時は、
どうしても会話が前の組の所作についてとなりがちです。
何だあいつ、また打ち直すぞ。
またOB打ちゃがったな。
水色の服の奴か?
多分、あいつが一番下手だな。
さっきから何度でも打ち直してるし。
あかんて。
前なんか見とっても腹が立つだけで、
こっちのショットがおかしくなるから。
確かにそうだよな。
でもなあ、あいつら。
打ったらそれぞれ前に歩いてきゃいいのに、後ろに
止めてあるカートにいちいち戻っちゃ、全員乗るまで
待ってるなんて、そりゃ遅くなるって。
あの水色の服の奴、またOB打って、
今度は球が足りなくなって、カートに戻ってくぞ。
泡食った感じで、走ってるから。
今はまだ2回打っただけだろ?
そんで、もう球がなくなるんか?
あいつアホか?
おお、アホだわ。
だから、あかんて、前なんか見とっちゃ。
どうせ腹が立つだけなんだから。
2021.9.23<
競技でもない限り、そして、知らない人とばかりの
ラウンドであっても、OB連発で球がなくなった場合、
たいていは近くの人が自分のボールを投げ渡します。
仮に自分のポケットに入っているボールが、
まだ自分が一度も打ったことのないニューボール
であっても、
「失くさんでよ!」
と祈りつつ、投げ渡します。
そして、それがOBでなかった時は本当にほっと
します。
グリーン上ではなく、グリーンまでもが遅いと
いう場合、やたらとカートに戻るという、共通
事項があるような気がします。
多くの人は、セカンド地点近くに行ったら、
セカンドで使うクラブとウエッジ・パターを
持ってカートを下り、後はもう乗りません。
セカンド地点がカートのすぐ近くだったとか、
セカンドショットが大ミスでウエッジじゃ
足りなくなったという時ぐらいです、
セカンドショットの後でカートに戻るのは。
でも、やたらとカートに戻りたがる人たちも
います。
「カートフィー払ってんだから乗らなきゃ損」
とでも思ってるのかどうかは知りませんが。
そして、4人が4人ともそういう考えのパーティ
の場合は、ほぼ間違いなくプレーが遅くなります。
4人が全員セカンドショットを打ち、カートに
戻ってくるまで待っていますし、そういう方々は
必ずカートを後方に待機させていますので。
カート道はほぼ確実にコースの端を走って
いますので、セカンドショット地点の横か、
やや前にカートを置くのがセオリーだと思います。
やや前に置いておくと、後ろに置いた場合との
距離の差分、カートの移動時間を節約できます。
カートの進行速度はあまり早くないため、
積み重なるとかなり大きな差となります。
早い遅いはそういう積み重ねの差と言える
部分もあり、そこに気付かないのはやっぱり、
アホと言われても仕方がないのかもしれません。