私の子供の頃は、こんな乳母車が近所で
使われていました。
日よけのフードみたいなものもつけられ、
中を覗き込んで赤ちゃんを見た記憶があります。
昔は兄弟が多かったものですから、
お兄ちゃん、お姉ちゃん、末っ子と
乳母車は順番に使われるわけですが、
最後は意外な人が使っていました。
お婆ちゃんですね。
昔は腰の曲がったお婆さんが多く、
重心を支えて歩行するのに乳母車が格好の
補助歩行具となっていました。
また痩せたお婆ちゃんが多く、
腰が曲がっていなくても体力は
あまりなかったのでしょう。
そのため、腰が曲がっていようがいまいが、
どこへ行くにも乳母車と一緒という
お婆さんが多かったように思います。
行った先でかぼちゃをもらっても、
乳母車に放り込めば持って帰れますので
便利でもあったんでしょう。
お爺ちゃんはお婆ちゃんに
乳母車を取られてしまうのか、
両手を後ろ手にし、前かがみで
歩いていらっしゃる方が多かったと思います。
吉本新喜劇の茂造爺さんや間寛平さんの演じる
お爺さんのようにステッキは持っていません。
ステッキで支えるほどの腕力が
なかったのかもしれません。
まあ、いずれにせよ、赤ちゃんを連れるための
道具であった乳母車は、最後には
お婆ちゃんの補助歩行具兼運搬車となります。
何でこんなことを書いているかというと、
それに比べて今のお爺ちゃん、お婆ちゃんの
元気さは一体なんじゃ?という所からです。
特に、ゴルフをされるご年配の方々は
筋肉爺婆と言っても過言ではありません。
背筋を伸ばした姿勢でフェアウエイを歩き回り、
練習場も含めて毎日、鉄の棒を何十回、
何百回も振り回すなど、本当に元気です。
そりゃ平均寿命もぐんぐん延びるわと
思うわけですが、やっぱり栄養と運動量が
昔と全然違うんでしょう。
中でも、運動をする人としない人では
姿勢から違いますし、ゴルフをやめられると
一気に老けられるという感じもあります。
今は70代のゴルファーなんて
全然珍しくないという時代ですが、
80才を超えるとちょっと厳しくはなっています。
でも、あと数年もすると
80代のゴルファーなんて全然珍しくない
という時代になるような気もします。
今の70代の方々は、80代になっても
そのままゴルフをやり続けることが
出来るのでは?という予測からですが。
なんせ、彼ら・彼女らは競争の激しかった
団塊の世代の方々ですし、
やわではないと思うんです。
かくして、まだまだ平均寿命は延び続けますね。
2018.4.12
以前にも書きましたが、終戦前後は磯野波平が
定年直前の55才でほぼお爺ちゃん設定でしたし。
今の55才は、孫を持つ人もいるでしょうけど
全然お年寄りではないです。