預託金の件がありますので、それが理解を妨げて
いますし、当事者からすれば感情的になってしまう
部分もあると言えます。
そのため、例えば、預託金はなく年会費のみで運営
されるゴルフコースを例にして説明してみます。
①サン・ベルグラビアカントリー俱楽部。
集中豪雨被害でカート道の補修が必要だし、
原因不明だが、池の水位がすぐに下がりこちらも
補修が必要。
それを直そうとすると億超えの資金がかかるし、
経営自体も元々の資金難に加えて、創業時からの借入金
負担がのしかかる。
やがて、仕入れ業者への支払いや従業員への給与
支払いにも苦しむようになり、とうとうゴルフ
コース運営を断念。
②ただ、ただちに廃業してしまうと、仕入れ業者や
従業員に迷惑がかかるだけでなく、12月までの
年会費を払っている員たちにも迷惑がかかる
(カートも動かず、ゴルフが出来なくなる)。
③更に言えば、続けて運営してくれる企業を探さず、
単に廃業としてしまうと、土地建物の始末にも
困る。
ゴルフ場は手入れをしなければすぐに野原となり、
再びゴルフ場として使えるようになるにはコストと
時間がかかり、買い手が出ない可能性も。
で、「どうしたもんか?」と悩んでいる時にたまたま
松楓閣や岐阜メダリオンの時に手助けをしてくれた
谷川氏。
彼にはこれまでもいろいろと助けてもらっている。
つづく
2023.10.10
今回の話は、私が知っていることと聞いてきたことに
推測も交えて記載しています。
経営者の心情などは知らないですし。
ただ、現在の運営会社であるメダリオン・ジャパン
リゾーツの親会社の幹部社員の方々もこのブログを読んで
いますので、間違いがあれば訂正が入ると思います。
今回、「私的整理」とか聞いたことのない呼称が出て
来ていますが、それは成立した経緯の特殊性によるもの
だろうと思います。
今回の件で、注意をしなければならないのは「事業譲渡」
ではないという点です。
そのため、メンバーが保有している入会保証金預り証
に記載されている金額分の債務は、メダリオンには引き
継がれません。
それらはあくまでもサン・ベルグラビアカントリー
俱楽部に対してしか効力を持ちません。
こちらも「つづく」。