「また、これ?」とお思いになる方もお見え
だとは思いますが、私もまた「また、これ?」
と思いつつ、書いています。
知っている人も多いとは思いますが、
ミトコンドリアは母性遺伝です。
卵子に入った精子のミトコンドリアは排除され
ますので、母親のミトコンドリアを子供は受け継ぐ
ということになります。
それで、「ミトコンドリア・イブ」、即ち、
現生人類の最も近い共通女系祖先は約16万年前
ほど前にアフリカに生存という話があります。
遺伝要素はミトコンドリアだけではないため、
この女性から全てが始まったというわけでは
ないのですが、面白い説です。
そして、これは当然人間だけではなく、異性
交配をする全ての動物に当てはまります。
すると当然、馬、競走馬にも。
一方で、「ミトコンドリアはエネルギーを
作り出す場」という話はこれまでに書いて
来たとおりです。
ご存じのとおり、サラブレッドにおいては父系を
重視する傾向がありますが、スタミナではなく、
瞬発力・パワーなどは母系を重視すべきでは?と。
例えば女帝と呼ばれた「エアグルーヴ」。
繁殖初年度にエリザベス女王杯を連覇した
「アドマイヤグルーヴ」を産んでいます。
ですので、「ほらね?」と言いたいんですが、
その後は、「ルーラーシップ」が目立つぐらいで
あとはパッとしない成績で終わりました。
だから、「なかなか、仮説通りにはうまいこと
いかないよね?」ってことです。
2024.3.10
「エアグルーヴ」に対する期待は大きかった
でしょうから、種牡馬にはそうそうたる名馬が
連なっています。
サンデーサイレンス、フレンチデピュティ、
ダンスインザダーク、クロフネ、キングカメ
ハメハ、ディープインパクト、ハービンジャー。
なのに思うような結果にならず、馬産者の方々も、
「なかなか思い通りにはいかないよね。」
と、何度もため息をついたことでしょう。
そして、ゴルフ場でもそうなんですよね。
みんな、いろいろと考え、いろいろと試した
上で来場し、更にはクラブも新調し、
「今日こそは」「今日こそは大丈夫だろう」
「これでダメなら、俺はもう知らん」
と思いながら、ラウンドへと向かいます。
そして、早ければ2ホール目辺りで、
「なかなか思い通りにはいかない」
とため息をつかれます。
場合によっては、3人、4人一緒になって。