冬は芝にとって、非常に厳しい季節です。
(真夏も厳しいですが、特に冬は)
高温多湿の日本の気候もあって、多くのコースは
夏に芝枯れが起きないようにという前提で、芝の
種類の選定をすることが多いです。
そうすると、どうしても冬の寒さには弱いという
特徴が芝には出てしまいます。
夏も冬も万全なんて芝はありません。
そんな中ですが、当コースの現在のティーイング
エリアの芝状況を画像で紹介させて頂きます。
これ、全て1番ティなんですが、まあ、
見てのとおり、さほど悪くはないと思います。
「枯草だらけで緑じゃねえじゃん!
こんなん、メチャひどいわ!」
と心の中で怒鳴られた方は、緑の着色剤に
騙されているか、あまり冬のゴルフ場を
ご存じない方です。
芝の状況は、ティーイングエリアの位置、
特に日当たりに左右されることが多いです。
そして、1番ホールは日当たりがよいため、
上の写真のように状態がまずまずで当たり前
という面もあります。
日当たりの悪い位置にあるエリアは傷んでも
なかなか復旧しづらいですし、一番よく使われる
白ティは最も傷みやすいということもあります。
ただ、ティーイングエリアは、所詮、ティーアップ
出来ます。
ですので、ティーイングエリアの状態がどうの
こうと言うのは、ゴルフにあまり慣れていない
ビジターさんの中のほんの一部ぐらいなんですよね。
メンバーさんからはほとんど聞いたことが
ないですし、コース側も血眼になってメンテ
ということはないです。
メンバーさんが一番気にされるのはグリーンの
転がり具合であり、一番力を入れるのもやっぱり
グリーンです。
2024.2.10
先日も記載しましたが、ティーアップ出来、
プレーに大きな悪影響はないという理由で、
ティーイングエリア保全の優先度は低いです。
そのため、一部のビジターさんのネタ餌食に
なりやすいんですが、冬の芝って休眠しています
ので、新しい芽なんてそもそも出ないです。
グリーンを除いては、みな芝が休眠し、根っこは
生きていますが、葉は枯れたままでそれを使って
冬季は枯れ草ゴルフをしているだけです。
削ってしまったら、根っこは再生しますが、
葉は暖かくなるまで再生しません。
ですので、「芝がなくてメンテが悪い」なんて
投稿を受けると、「ほお?」とつい思ってしまい
ます。
グリーンがひどい状況になれば、芝を移植する
こともありますが、ティーイングエリアでそれを
行うなんてことはまずないです。
移植した所で、高麗芝ですので、移植する芝も
また真っ茶色です。
冬は、芝を騙し騙し使う時期だと思ってます。
もちろん、全てのコースがそうだとは言わないし、
世界中のゴルフ場がそうだとも言いませんが。