昨日の例のように「問題児同士が異常接近」
という場合は大きな問題が発生しがちです。
むしろ、必ず発生する、発生しない方が
おかしいとも言えます。
もう1つのパターンは、
「パワーのバランスが月とスッポン」
という場合ですね。
このケースでは、パワーを持つ方がまともな
神経の場合は、まず問題は起きません。
だた、そういう構造ゆえにその神経自体が
変わってしまうケースがよくあるということに
問題があります。
典型的なケースでは、
①専制君主
②ワンマン社長、世襲社長
③生徒に対する教師
④権限の強いコーチ、監督
⑤大人と子供(児童虐待):体力差が雲泥
などがあります。
大きな問題が起きる場合は、たいてい、
これらが絡んでいます。
一方で、よくある話ですが、
とても正義感の強い人だったのに
熱心な人だったのに
とても優しい人だったのに
と、後で不思議がられる例がいくらでもあります。
一言で言えば、パワーは魔物としか言いようが
ありませんし、多くの国で指導者の任期が
制限されている理由でもあります。
人類は、権力を長く持ち過ぎた人間に痛い目に
遭わされた経験がメチャクチャ多くあるため、
その防衛策としてそうしているのです。
でも、危ない指導者ほど、必ず
「終身」指導者という話を持ち出します。
自分の息子がいい年になるまで社長を
辞めない社長、辞めても経営権を離さない
社長もめちゃいます。
ですので、「終身」という言葉を国の指導者
が出した場合は、その時点で「私はカスですが」
と自分で宣言しているに等しいです。
更に言えば、「ごもっともです」と賛同を
示す人間も「私はカスな保身野郎ですが」と
自分で宣言しているようなものとなります。
2020.10.29
パワーバランスの是正は難しいです。
同級生の場合は、下手をすると
幼稚園に入った数ヶ月でその相手との
一生のパワーバランスが決定されます。
先輩後輩も、そのクラブに入った中学とか
高校の時に一生のパワーバランスが決定
されます。
ただ、それが続くのはパワー上位の方に
畏敬される何かがある場合であり、
そうでない場合、下の者は従いません。
元々、そんなに大きな差のあるパワーの
違いではないということもあり、
大きな問題は引き起こされません。
圧倒的なに差のある場合にどうなのか?
が問題となります。
しかし、そうであっても人格が変わらない
方もいらっしゃいます。
模範として歴史に残るような方々です。
そういう人には長くその座に留まって
欲しいものだと思います。
ただ、残念ながらそうそうはおらず、
そうそういたら、歴史の教科書が厚く
なりすぎてしまいます。