これを見ると、ティーイングエリアが砂地、
少なくともきれいな芝の状態ではなかったという
ことがわかります。
当時はティーアップに砂盛を使っていたということ
ですし。
ティーイングエリアが芝で覆われるようになった
のは、アメリカンゴルフからかもしれません。
さて、「襟なし」の衣類と並んでやり玉に挙げられる
ことが多いのが「ジーンズ」ですね。
でも、今の時代にそれを規制することもどうかなあ
という気はします。
全米ゴルフ協会が、「服装規程」を制定したのが、
1927年です。
その時にジーンズがやり玉に挙がっていたかどうかは
知りませんが、当時、ジーンズは作業着でしたので、
規制の対象だった可能性は高いです。
これは、推測できます。
そして、ジーンズが市民権を得た始めは、マーロン・
ブランドが映画「波止場」で着用してからだと聞き
ます。
以後、ジェームズ・ディーンのジーンズ姿もあり、
若者の間で大ブームが発生し、やがて日本を含め、
それが世界中に広がっていきます。
そして、今、若い時にジーンズに親しんだ方々が
年配になっても日常的に着用しています。
ですので、1954年の「波止場」から80年近く経つ今、
ジーンズを目の敵にする必要があるのか?
もしくは、他人に対して礼儀を失する衣類なのかと
いう問題を考えるべきです。
現状の「ドレスコード」的には確かに問題ありでしょう。
でも、「相手に対する礼儀なり」という点では、
逆にそう言い切ることが難しい時期になっている
ように思います。
もちろん、「襟付き」の有無もそうです。
「あんな格好いいのか?
ドレスコードはどうなってんだ!」
「だらしのねえコースになっちゃったなあ。」
「ジーンズ」「襟なし」を捉えて、このような声は今も
出がちですが、実は、現状のルールだけを基準にして、
そう言って来る人自体が問題という可能性もあります。
2023.6.14
個人的な感覚で言えば、半ケツ出しじゃなければ、
衣類については何も思いません。
半ケツ出しはイヤです。男も女も。
でも、それは私だけの基準かもしれません。
また、先のテニスの全仏オープン。
日本の選手がボールキッズにボールを当ててしまい、
失格になった事例があります。
失格としたジャッジの裁定を巡っていろんな意見が
出ていますが、そもそもそんなとこにボールボーイを
置いていた運営側の責任では?という声もあります。
そうなんですよねえ。
目の前のことのみで判断されることは仕方ないけど、
下す側はより広い視野で反省をしなくてはいけない
ということも多々、あります。
広い視野での判断というのは多くの場合、なおざりに
されがちです。
かつ、上の立場でふんぞり返っている人たちってのは、
まるでそういうことを気にしません。