この問題については、さまざまな報道もされて
来ました。
挙句には、受信料不払いのみをスローガンとする
政党が出現し、衆院選で議席を獲得してしまった
という驚愕の事実もあります。
そんな報道の中で、報道されていない事実もあり
ます。
それがあったのは、40年以上の前の話であり、
現在はさすがに実施されていないとは思いますが。
国営放送側から入手されたと思われる「受信料
未払い先リスト」が信用金庫の各支店に配られます。
で、それとは別に受信料の口座振替獲得ノルマが
各職員、各支店に割り振られ、そのノルマ達成に
向けて、連日の叱咤激励が繰り返されました。
ノルマと言っても、非営業職は3口とかで、
入庫して間もない頃は、自分の家庭、親の家庭、
親戚の家庭で簡単にノルマを達成出来ました。
厳しくなるのは、入庫して何年か後ですが、
加えて営業担当になるとノルマ数も増えますので、
本当にノルマの達成が難しくなります。
長年、この運動が繰り返されて来ましたので、
既に多くの家庭では口座振替契約済みともなって
いましたし。
で、そんな時に頼りにしたのが、先の「受信料
未払い先リスト」です。
このリストに記載された住所に直接出向く、
会えない先はやはりそこに記載された電話番号に
ダイヤルして勧誘。
電話番号まで記載してあるのは不思議でしたが、
やってみてわかったんですけど、未払いの先って
たいていは、国営放送側と過去に揉めてるんですね。
どちらが悪いのかはわかりませんが、いずれにせよ
揉めて受信料を支払っていない結果、「未払い先」に
リスト化され、それが金融機関側に流される。
ですので、そんな先が
「あっ、口座振替で払えるんですか。
じゃあ、よろしくお願いします !(^^)!」
なんて言うはずがありません。
しかし、毎日言われるノルマ達成に苦しみ、藁にも
すがる思いで未払い先を訪問。
けんもほろろに断られるか、場合によっては罵声を
浴びせられることもあり、信用金庫を退職しよう
と思った動機の中の1つにはなりました。
もちろん、何で国営放送の尻拭いをさせられ、
そんなことで連日上司に怒られなきゃならないのか
という思いもありましたので。
2023.7.26
これ、都市銀は多分なかったと思いますし、声をかけ
られても断っていたんだろうと思いますが、中小の
金融機関は同時期に同じことをやっていました。
今のJAさんの担当者とある家で同じ用件で鉢合わせ
したことがありましたので。
裏ワザはあるんですよ。
毎年年末にこのノルマが来ますので、年末までに
口座振替を解約しておいてもらい、その家庭で
年末に新規獲得。
今年は信用金庫、来年はJAという密約をしてもらい、
交互が1年おきに、新規獲得。
それには気付いていたんですが、若い私はそれを潔し
とはせず、むしろ退職に舵を切ったという面もあります。
それにしても、この行為、金融機関にどれだけの
メリットがあったんでしょう。
もらえる口振手数料なんてしれたものです。
更には、国営放送側から金融機関が何か大きな
仕事を貰ってるというわけでも、絶対にないです。
なのに、あれだけのコスト(訪問・勧誘)をかけ、
更に従業員に無用なプレッシャーまで与えて。
昔も今に劣らず、能天気な経営者が多かったんでしょう。
「ゴルフを愛する人への冒涜」と、のたまったどこかの
元経営者と同じで。
多分、彼、ゴルフをしてるんじゃないかと思います。
本当に彼がゴルフをしているとしたら、それこそが
ゴルフに対する冒涜という気もします。
*彼が稀なとんでもない経営者だとは思ってないです。
同じレベルの経営者など多分、いくらでもいます。
まあ、同じレベルの従業員もまたいくらでもいますが。