当時、今でも少数ながら存在しますが、漢字で
「珈琲店」と謳ったお店がかなり存在しました。
これに加えて、各テーブルに備えられた砂糖は
必ずコーヒーシュガーという特徴がありました。
コーヒー色に色づいた結晶を砕いたような砂糖です。
この砂糖、ほかの所では見たことはありませんが、
ホットコーヒーに入れてもなかなか溶けず、
スプーンで回しているのも楽しみの1つでした。
ただ、砂糖とミルクはセットで入れる方が多いと
思うんですが、ミルクは樹脂パック入りのものでは
なかったため、入れ物を洗う必要がありました。
「面倒くせえから、お前、ブラックで飲め。」
と厨房の古参社員に言われ、それまでミルク、
砂糖入りで飲んでいたのですが、以後は
ブラックで飲むようになりました。
ですので、私の場合、決して格好付けで
ブラックで飲むようになったわけではありません。
先輩の強制の結果です。
エスプレッソのように砂糖とミルクを多めに入れて
飲むコーヒーも好きですが、普段はこの時の習慣から
ブラックの方が美味しいと思うようになりました。
2022.3.28
当時、ほかの地方は知りませんが、東三河の
南部都市域は、本当に喫茶店が多かったと
思います。
喫茶店には2つのタイプがあって、週刊漫画
雑誌を各種揃え、漫画を読むために来店する
客層をターゲットにするお店。
今の漫画喫茶の原点だろうと思います。
一方で、漫画等は一切置いてなく、新聞すら
置いていない喫茶店の一群もあり、それらの
お店も繁盛していました。
駅前繁華街という条件は付きましたが。
夕方ともなると、会社帰りの方々が、
2、3人で来店し、コーヒーを飲みながら
談笑していくという光景は多かったです。
仕事帰りにアルコールを飲みに行くという
人ばかりではないのです。
そして、両タイプの喫茶店に共通したのが
モーニングサービスです。
軽食のサービスが付いたコーヒーを飲みに、
曜日は関係なく、どのお店もごった返して
いました。
これも、マックがいろんな地域に出店し、
300円ほどでドリンク、ハンバーガー、ポテトの
セットを売り出すようになってだいぶ廃れたと思います。
私も、娘のHAPPY SETのために、マックへ
行くようになってしまいましたし。
家の中は、すぐに使われなくなるHAPPY SETの
おもちゃで溢れていました。