「規則1.2a」というのは、
「速やかなペースでプレー」「他の人の安全に留意」
「コースをしっかりと保護してね」などの規定です。
今回はその解釈です。
「1.2a/1 重大な非行の意味」というタイトルですが、
全部書くと飽きる人も出て来そうですので、軽くいきます。
「重大な非行」
大きく逸脱したプレーヤーの非行
↑競技会からプレーヤーを排除するということが正当化
されます。
重大な非行例(規則に書いてある順ではないですが)
• パッティンググリーンへ深刻な損傷を故意に与える。
パットを外した時など、パターヘッドをグリーンに
叩きつけるような行為でしょう。
叩きつければ傷つくということは容易に推測出来、
「故意」と取られても仕方がないでしょう。
故意ではないでしょうが、シューズ裏面の突起だとか、
サブバッグを引きずり、芝を傷つけてしまうことも
場合によっては指摘されるかもしれません。
これらの傷、長さがあるため、ボールマークと違って、
簡単には補修が出来ません。
故意かどうかはともかくとして、多くのコースで、
サブバッグが使用禁止となった大きな理由です。
グリーンは繊細で、本当に大事なんです。
• 別のプレーヤーや観客のいる方向に向けてクラブを
投げる。
ゴルフ規則は基本的には欧米で作られて、日本は
それを準用しています。
てことは、「欧米にもゴルフクラブを投げつける奴、
いるんだ。」ってことですね。
人間はみな同一種族ホモ・サピエンスですねえ。
• ストロークプレーで、別のプレーヤーの障害となる
場合に、止まっている球の拾い上げを繰り返し断る。
知り合いでも知り合いでなくても、これを断る人は
まずいないと思います。
でも、規則に書かれている以上、そういう人がいた、
それも規則に書かざるを得ないほど多数ということ
でしょう。
これをやっちゃうとそもそもが、1.2aの「他の人に
配慮を示すこと」に反しているような気がしますけど。
2023.3.24
この事例、規則で挙げられている数は、まだいくつも
あります。
本当は「誠実に行動すること」だとか「他の人に
配慮を示すこと」だけで、十分なはずです。
が、ろくでもない奴が多いというか、「違反じゃ
ねえだろ?書いてねえじゃん。」と言い張る奴がいて、
1つずつどんどんと規制例が増えたんでしょう。
法律もそうです。
法律の趣旨を考えればやっちゃいけねえことが
わかりきってるのに「いやいや書いてねえ、規制
されてねえから。」と言ってやる奴が後を絶ちません。
こういう奴らのせいで、専門家でないと法律がよく
わからないというほど、内容がどんどんと細かく
なって行きます。
そして、彼らのその動機と言えば、ほぼ100%個人
利益、それもささやかな小さな個人利益のためです。
本当にさもしいです。
「少しでも得をしたい、少しでも損をしたくない、
他人にいくら迷惑がかかろうが」という一部の人の
考えが、世の中の諸悪の根源という気もします。
そして、そういう彼ら、たいていの場合、生活に
困ってるとかではなく、むしろ裕福な部類なんです
よね。