規則3.3b(1)の解釈
3.3b(1)/1-別のプレーヤーの間違ったスコアを
故意に証明するマーカーは失格とすべき
マーカー(プレーヤーでもある)が、あるホールについての
間違ったスコアを故意に証明した場合、そのマーカーは
規則1.2a(重大な非行)に基づき失格とすべきである。
例えば、プレーヤーは罰を加えるべきであったことに
きづかなかったので、実際のスコアよりも少ないホールの
スコアを提出した。
しかしながら、そのプレーヤーのマーカーはスコアカード
が提出される前にその罰に気づいていたが、故意にその
プレーヤーに告げずに、とにかくそのスコアカードを証明
した。
3.3b(1)は別のプレーヤーの間違ったスコアを故意に証明
することについて罰を適用しないが、そうしたことは
ゲームの精神に反する。
したがって、委員会はそのマーカーを規則1.2a(重大な非行)
に基づき失格とすべきである。
このルールを私は知っていたわけではありませんが、先日、
「不正を見ても見ぬ振りをする人も同様」
と書いたのは「正しかったと言えば正しかったなあ」と。
いや、実はこれ、簡単な話なんですけどね。
「ゴルファーの良心を前提に誠実に行動すること」
ゴルフ規則では、この1文が憲法みたいに存在しています。
ですので、詳細なルールを知らなくても、これに照らし
合わせれば大体のことは推測できるんですよね。
2023.2.9
今回の話で言うと、例えば、ラウンドを終え、アテストも
した後で、
「あの人は卵を産んでいました。」
「スコアもゴマ化していました。」
「何とかしてください。」
という指摘があった場合、糾弾された人が本当にそう
だったのかは別にして、1つだけ簡単に出来ることが
あります。
「それを知っていてアテストしたんですか?
なら、あなたは失格ですね。」
まあ、実際の運営上ではそこまでやらず、
「そう思った、そう見えたんなら、相手がどんな人で
あっても次は簡単にアテストせず、確認して下さいね。」
ということにはなろうかと思います。
そして、指摘された人が本当に不正をしていたのか
どうかは、正直、後からでは検証が非常に困難です。
ですので、競技参加者としての立場から、問題のあった
時点で指摘をするなり、報告をしてくださいということに
なります。