田中耕一さん、
2002年のノーベル化学賞受賞者です。
この時、43才。
が、所属企業の評価としては単なる
1主任です。
主任という位置付けは企業によって異なる
とは思うものの、一般企業の43才でという
のは、
全く評価されていなかったということの
ような気はします(主観です)。
光るものがあるが故に何らかの理由で
冷遇され、社内のお荷物扱い
になっていたという可能性もあります。
そのようなことを証明する事実を見つける
ことは出来ませんでしたが、客観的に見て。
それがノーベル賞受賞となったとたん、
「それまでの評価は何だったのか?!」
という感じで一気に役員待遇。
学会関係も大慌てで追随し、
一介の1主任は、次のような肩書を持つ
こととなります。
株式会社島津製作所シニアフェロー
田中耕一記念質量分析研究所所長
田中最先端研究所所長
東京大学医科学研究所客員教授
東北大学名誉博士
文化功労者
文化勲章受章者
日本学士院会員
富山県名誉県民
京都市名誉市民
文化勲章なんて、海外からノーベル賞
受賞なんて話が飛び込んでこなかったら、
絶対にもらえてないです。
これは断言できます。
2020.1.24
ノーベル賞受賞がなければ、
そういう肩書は1つもなく、
60才で定年退職。
その後は、給料が半分とか3分の2になり、
嘱託1年目で勤務を続けているという状態が
一般的なパターンです。
全てはノーベル賞の権威、ノーベル賞
の評価力に対する世界の評価のおかげ
という気が私はします。