例えば、企業の新人採用でもいいですが、
合否を下す側が
「貴殿は合格です。内定です。」
とか偉そうにやっても、受ける側が
もっと条件のいい企業に合格すれば、
簡単に蹴られます。
ですので、企業は「この人に入社して欲しい」
と思ったら、「合格です。」「内定です。」
ではなく、「ぜひ、ご入社を」だと思います。
ところが、今もあるのかどうかは知りませんが、
一部の企業では内定を出した学生をホテルに
閉じ込め、他社からの連絡が来ないよう強制。
こんな企業はもう体質が明確ですので、
一生を託す企業ではありません。
入ってはいけません。
大学などはまだしっかりしていて、
最終的に蹴られるケースがあるにしても、
「特待合格です。ぜひご入学を」
と依頼の姿勢があります。
で、東京五輪。
IOCのバッハ会長、日本の菅首相は必死に
いまだに「やる」「やる」と言い続けています。
でも、強行したとしてもとても今までの
オリンピックと同じ物にはならない
ということに気付いていません。
彼らがいくら、
「オリンピック開催だ。
開催するんだから、お前らちゃんと来いよ。」
と、上からの立場で言っても、各競技のトップ
選手ほど不参加となるでしょう。
トップ選手・トップチームが参加しない
オリンピックをオリンピックと言えるのか?
彼らは名前だけ同じだけれど、中身のまるで
違ったものを開催しようとしているだけに
過ぎません。
2021.5.14
ですので、報道機関などは各競技のトップ選手に
もっと話を聞くべきです。
それをやれないことはないでしょうし。
その上で、「トップ選手の参加数は推定○○%
だけれど、やる意味があるのか?」的な論点で
IOCなり政府を攻撃すべきです。
「オリンピックは参加することに意義がある」
などは、当初こそ意味がありましたが、今では
世迷い言です。
「全てのスポーツにおける最高峰の戦い」
が、事実上のオリンピック定義であり、
それ故、お金を生み出すのです。
そして、何にでも始まりと終わりがありますが、
今回の騒動はひょっとするとオリンピック終焉の
序章になるかもしれません。
コロナを完全に撲滅できない可能性もありますし、
感染症への恐怖も残り、あれだけの大規模な行事の
開催をどこの国も今後は躊躇する可能性があります。
ある政府や都市が「やりたい」と意欲を示しても、
その国の国民、住民の合意を取るのは、多分、
至難の業となりそうです。
単一競技ごとにはそれぞれの最高峰の大会が
ちゃんとありますし。
サッカーやラグビーのワールドカップ、
ゴルフのマスターズ、USオープン。
単一競技ごとの開催の方が、何かあった時に
小回りが利くということもあります。
「オリンピックの幕引きをした二人」とか、
後世に悪い意味で名を残すお二人になるかも
しれません。
強引に開催しようとして、最終的にそのように
言われることになったとしたら、ものすごい
皮肉ですが。
ちなみに、あれだけ変異株が出てきた新型コロナ。
あれだけ出たんだから変異株はここまでで終了、
あとはワクチンでなんて思ってる節もあります。
あれだけ変異株が出たんだから、まだまだ
これからも新しいのが出て来る可能性が高い
とは思わないんでしょうか?