(初代)北斗の拳(2003年 サミー 63万台)
パチスロのことを書こうとする以上、どの機種を
差し置いてもこの機種が最初に来ます。
以前にも書いたことがありますが、また書きます。
この「復活演出」にどれだけ多くの人が胸をなでおろし、
場合によっては歓喜の涙を流したことか。
パチンコ台でもパチスロ台でも、自動車でもテレビでも
何でもかんでも、たいていは少しずつ進歩をしていきます。
他者の改良を参考に更に改良を加えてという感じですが、
北斗の拳は、
ミゼットが、いきなり現在のクラウンに、
ブラウン管白黒テレビが、いきなり4K液晶テレビに、
なったぐらいの技術的革新があったように思えました。
演出面、スペック面の両面共にですね。
結果、この台が初めてのパチスロで、ここから
パチスロに嵌まったという人は空前絶後に多かった
だろうと思います。
また、B物ではなく正規のプログラムでここまで
遊技者を満足させたという点も素晴らしく、今でも
市場導入されれば一気にブームを起こせると思います。
今はパチスロから離れてしまった私ですが、液晶
演出を今の技術水準で作り直した台が市場導入される
としたら、行ってしまいそうです。
2023.1.3
B物でもなく、射幸性もめちゃ高いというわけでも
なく、まさに「適度な射幸性」があった遊技機とも
言えます。
そのために、ここまで支持されたわけですが、
この台も最後は「社会的不適合機」に。
本当に「監督官庁、アホや。」と思いました。
もちろん、そうでもしないとずっとホールから
撤去されず、新台をホールが購入することもなく
という可能性はありました。
でも、それはそれで良かったはずなんですよね。
ホールが機械代で苦しまなければ、遊技者をもっと
大事に出来たでしょうから、パチスロを続ける人は
もっと残っていたと思います。
そして、あまりにも機械的な劣化が出れば、液晶
演出を新しくし、スペックもちょっとだけ変えた
バージョンで、またメチャ売れだったでしょうし。
監督官庁こそ、業界を長い目で視るべき立場だと
思うんですが、その時その時の事情に流され、
すぐに悪手を連打するという印象はありました。
役人ですので、業界だとか監督官庁がというより、
自分の出世第一の人が多かっただけかもしれません。