償還金請求殺到でなぜゴルフ場が潰れないか
と言えば、
1つには、
「期限が来たからと言って全員が全員、
償還金請求をするわけではない。」
ということがあります。
償還請求は退会が前提となりますので、まだ
ゴルフを続けたい方は、直ちにはしないです。
私自身もそうですし、多くの団塊の世代の
ゴルファーも期限が到来しても請求はせず、
そのままゴルフを続けられています。
そして、年配になられてもゴルフをされる傾向が
まだまだ続きそうなのは、昨日までに記載させて
頂いたとおりです。
一方で、一斉に償還請求が来たというのは、
ゴルフ場が過疎地域に続々と作られている頃に、
バブルが崩壊した際の話です。
メンバーといっても投機目的で元々購入しているため、
その過疎地域のゴルフ場に自分は行くことはなく、
よってメンバー数は多くても来場者数が少ないコースで、
「あそこのコースは客が全然入ってなくて危ないぞ」
という噂が立った時に、それらの投資家たちが
一斉に償還金請求へと走って起きた現象です。
彼らはゴルフをするための手段としての会員権
ではなく、投資目的という面が強く、投資額・
額面もかなり高額ですので、そりゃ焦ります。
今は、額面も当時ほど高額ではなく、実際に自身が
ラウンドをしたくて所持しているメンバーさんが
ほとんどですので、状況はかなり異なります。
投資ではなく、メンバーとしてプレーをするための
手段ですし、死に物狂いで回収しなければならない
ほどの金額でもありません。
一応、償還期限到来のお客様には、ご来場時に
その旨のご案内をさせて頂いていますが、
「元々、戻って来ると思っていなかったし、
まだまだやりたいからそのままにしといて。」
というメンバーさんが圧倒的に多いです。
もう1つ大きな理由が残ってしまいました。
私もまさかとは思っていましたが、明日に続きます。
2021.12.21
もちろん、償還金請求をされるメンバーさんも
お見えです。
そして、初期のメンバーさんの額面は高額で、
その請求が重なるとさすがにということもあり、
楽々にということは正直ないです。
そのため、
「金の卵を産むガチョウを殺してしまうと、
戻るものも戻らなくなりますよ。」
と、各コースはいろんな手段を講じています。
多いのは、抽選方式で毎年〇千万という支払える上限
額を決めて、その中で抽選に当たったメンバーさんの
償還を行うというものです。
私たちのコースでは、それだといつになったら
という声もありますので、予算の中で分割払いとし、
申込順に複数のメンバーさんへ並列償還をしています。
ええ、本当にゴルフ場は金の卵を産むガチョウであり、
メンバーさんのご理解を得てこそ卵を産み続けられる
ということがあります。
だからこそ、当コースにはメンバーさんを大事に
したいという姿勢があり、この部分は他コースさんに
負けないようにと考えています。