当社が平和、三共同様に、パチスロの開発、及び、
製造販売を行なっていくことは、当社の将来に大きく
寄与する可能性がありますし、関連業務の効率性に
寄与する面もあります。
そして、それに伴って発生するリスクもさほど
大きくはないと考えます。
そのため、当社におけるパチスロの開発、及び、
製造販売を新規事業の1つとして捉えて、前向きに
ご検討いただけるよう、本提案を行なうものです。
以下で本提案に関する事項の詳細な説明を行なって
います。
5に「課題事項」として数点の問題点を掲げていますが、
本書は事業計画書ではなく事業提案書であるため、
課題となる事項の調査及びその解決方法の検討を十分に
行なっていません。
願わくば、本提案書にご興味を示して頂けるので
あれば、第一段階としてパチスロ開発準備委員会を
発足していただき、
その委員会報告をもとに、最終的に採択するか
どうかを決定していただければと考えています。
なお、本提案書作成にあたり、不明な箇所は雑誌等で
調べたほか、市場でもかなり遊技してみました。
解決できない疑問点等は研究開発室の若手に教えて
もらいました。
本件、宜しくご検討願います。
2022.4.18
当時、私は40才です。
今の自分から見れば若いですが、当時の開発室
には20代の社員が多くいて、40才というのは
相当に年長でした。
この提案書がどうなったかを先に書きますと、
役員会(家族会議でもありますが)を通って
いきなりGoとなりました。
パチンコ専業メーカーがパチスロ部門もという
のは大きな分岐点、ハードルの高いことであり、
和食チェーン店が洋食チェーン店を新たに出す
ようなものです。
そのため、委員会を設置して、実際にコストや
人員はどの程度必要になるのか、軌道に乗るまで
どのぐらいかかりそうなのかから始めるつもり
でした。
が、「まずは、お前1人でやっていけ。」
ノウハウも何もなく、嬉しさと呆然が入り
混じった不思議な状態でした。
でも、今考えると、こういう決定の仕方をする
会社ってやっぱりなあという気持ちはあります。