ゴルフの話題から外れてしまいますが、
あれだけ話題になっていますし、
今まで表に出なかったことが出るように
なったということで画期的ですので、
少々触れてみたいと思います。
例によって、間違いないと思われることを
羅列していきます。
動画がなかったらあそこまで
大きな問題にはなっていなかった。
より多くの人に納得してもらうためには
明確な証拠が必要となります。
動画がなければ、「決して故意ではない」
「流れの中での偶発事故だった」
で終わっていたことでしょう。
世間を騒がすことも当然ありません。
チーム競技では監督の権力は絶大
水泳や陸上のように記録で優劣が明確ならば
監督の権力は弱まりますが、
サッカー、アメフト、バレー等での
選手間の力量差は言わば主観でしか測れません。
そのため、レギュラー決定権を持つ方の
権限は絶大です。
監督の能力の一つに、選手の力量を的確に
判断でき、もっとも妥当性のある陣容にできるか
というものがあります。
力量差に気づかず、力量のある人を控えにすれば
チーム力は下がりますし、
力量のある人のやる気もなくなります。
「レギュラー決定権」を「役職決定権」と
置き換えれば、企業の経営者と同じです。
力量を的確に判断できない会社の経営者は
業績をなかなか上げることは出来ません。
「人材がいない、人材が育たないから
会社の業績を上げることが出来ない。」
とよく言う経営者。
だから、業績が上がらないのは社員のせいで
あって自分ではないし、自分だけは優秀なのに
と言いたいし、実際にそう思うのでしょう。
でも、実は社員の能力に気付く能力がないために
起きていることであり、業績が上がらないのは
まさしく自分のせいという場合もあります。
権限が絶大であるがゆえに、
監督の意に沿わないプレーをすれば
歓迎はされないし、普通はド叱られる
再三のラフプレーの挙句、事件を起こした
選手は退場となりましたが、
動画を見ると、どうみても
「よくやった」という雰囲気でベンチに
迎えられています。
叱られている雰囲気はありませんし、
当の本人も「やってやったぜ!」という
感じでベンチに凱旋しています。
反社会的行為でも、社長からの指示で行った
場合は、叱られるどころが、むしろ
「よくやってくれた。」となります。
ただし、それが公になってしまうと、
「私は知らない。部下が勝手にやったこと。」
となりがちですし、今回の件もそんな雰囲気が
ちょっと匂っています。
当該選手自体、元々かなりヤンチャ
退場の契機になったのは、
問題になっているプレーではなく、
その後のプレー(相手選手に殴り掛かった)の
ためです。
が、このプレーの前後を見ているとかなり
気が短いというか、ガサツな選手という印象は
あります。
2018.5.18
動画撮影が容易ではなかった時代は、
正直、ペナルティを取られなければ、
反則も技術の一つと認識されていた時代が
あったと思います。
誰の目にも明らかな、
相手に殴りかかるような反則も、
実はねちっこい反則を審判に見えない形で
ずっとやられ続け、とうとう堪忍袋の緒が
切れてという場合にこそ出がちでした。
逆の場合もあるんです。
表面に出るものと内部に隠れているものは。
強いチームこそ、そういうこずるさを持つ
傾向があったと私は自分の体験からは
感じています。
私は一度だけ、ラグビーの試合で、
審判の目の前で相手の選手を膝蹴りし、
退場になったことがあります。
これはラック(倒れた選手たちの団子状態)
の中で、身動きできない選手に膝でグリグリ
ということを相手チームが繰り返しており、
後輩選手が顔面にそれをやられているのを見て
思わずそのやっている選手に膝蹴りをして
しまったものです。
(レフェリーが相手大学チームのOBで、
ジャッジがどう考えてもおかしい
ということも伏線にはあったのですが)
それはともかく、今回の場合は、
当該選手が一人で勝手に怒りだし
相手に殴りかかりにいっているように
見えるんですよねえ。
ヘルメットの上から殴ってもなあ・・・
ということはあるのですが。