中学から大学にかけて、運動部では先輩は常に
怖い存在でした。
多分、兵隊の制度というか感覚が残っていたん
でしょうけど、先輩の言葉は絶対で、逆らう
ことは考えられませんでした。
以前書いたことがありますが、大学の部活では、
「4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷」
ということが言われていました。
で、大須賀三兄弟。
三男が私の同級生で同じラグビー部。
次男はラグビー部の3年先輩で、夏休み・
冬休み・春休みになると現役高校生の私らを
しごきに来ていた方です。
そりや、当時は神様的な存在で、彼らの言うが
まま、私らはしごかれていました。
その彼と先日、ホームコースで会ったんですね。
約30年ぶりに。
声を掛けられたものの、誰なのかがわからない。
まごまごしている内に、三男の同級生がやって
来たため、
(てことは、誰だかわかんないけど、この
馴れ馴れしい態度から察するに同級生だな。)
と思ってしまい、次男の方に
「なんだあ、お前。お前、誰?」
と言ってしまったんですね。
ええ、同級生ではなく大先輩でした。
まあ、それだけの話ですが。
2024.8.25
「4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷」
これは卒業して何年経っても残るんですが、
たまたまずっと付き合いが続いた場合は、
それが薄まっていきます。
高校のラグビー部から豊橋JRCというクラブ
チームでラグビーを続けていましたので、その
先輩も神様ほどは偉くなくなっていきました。
ある日、彼らの自宅で二兄弟を交えて麻雀をし、
食事になった時のこと。
インスタントラーメンが主食で、イワシと
シシャモの干物がおかずでした。
三男がイワシの頭を残すと、次男が、
「お前、頭を食えよ。頭を食わんと頭がよく
ならんぞ。」と。
一方で自分は、シシャモの頭を残したんですね。
そのため、弟が
「何だあ、自分だって頭を食えよ。」
と言った所、
「シシャモは頭が小さくてバカだから、
俺は食わん。」
これもそれだけの話ですが、こんな変な
ことを未だに覚えているし、なんか変わった
兄弟だなあと思ったことも覚えています。