白鵬の張り手については、張り手自体の是非では
なく、「張り手を横綱が使うのは」という視点での
話でした。
白鵬が引退した今、この議論はないのですが、
Wikipediaの「前田山英五郎」の項にこんなことが
書かれています。
戦前、張り手旋風が巻き起こったときに羽黒山政司を
(前田山が)張り手で倒した。
⇒怒った羽黒山が「あれは相撲ではなく喧嘩だ」と発言。
⇒双葉山は「張り手も相撲の手」と発言した。
⇒前田山の張り手があまりにも強烈だったことから
「張り手」を相撲の技として認めるかの是非論争まで
起こした。
上記が戦前の話であり、現在に至るまで「張り手」は
禁止技とはなっていないため、当時、一応の決着が
ついたということだと思います。
そして、「双葉山」という人物は、横綱として、
そして、理事長として未だに神様扱いされている
方です。
当時、「張り手」を理由に白鵬を非難した理事たち、
そして、横綱審議委員会の委員たち。
そういう経緯を知っていて白鵬を非難したのかしら?
と思います。
また、本気でそう考えていたなら、
「横綱のみ『張り手』禁止」
というルールを作るべきだったのではとも思います。
2022.11.25
白鵬が引退し、その種の騒動がピタッと止まり
ましたが、今考えると「何だったんだ?」という
気持ちも出てしまいます。
是非はともかくまず「白鵬憎し」という感情が理事会、
横審に蔓延し、白鵬を非難するためなら何でもこじつけ
ちゃえという空気が生まれたんだろうなあと思います。
彼らこそ、理事だとか委員の器がないです。