無記名会員権・紹介状という制度は
多分、2通りの目的があったんだろうと思います。
1つには、社員に対する福利厚生ですね。
「本当は社員全員をメンバーにしたい」という気持ちは
あったかもしれません。
でも、それをしようとすると、当時では何億、何十億、
何百億というコストがかかってしまいます。
むしろ、自前で社員専用のゴルフコースを作った方が
安上りというケースも出てしまいます。
そのため、全員をメンバーにすることは出来ない。
でも、この制度であればというところでしょう。
この制度ですと、メンバーであるよりも多少料金は
高いけれど、ビジターフィーよりもは相当安価に
ゴルフを楽しむことが出来ます。
年会費の負担は企業様ですので、ご利用の方が
その負担を担うこともありませんし。
無記名ですので、その気になれば日替わりで3人とか
4人がラウンドできます。
実際問題としては、ゴルフのために交代交代で
有休取得を認める経営者などそうそういないで
しょうけど。
(いや、いたら素晴らしいと思いますよ。
多くの企業では、有給休暇の100%消化なんて夢の
また夢ですし。)
現状で言えば、この制度を利用して、毎週末に社員の
方が入れ替わり立ち替わりでお見えになる企業様も
いらっしゃいます。
そして、平日は休日よりもプレーフィーが安いため、
平日にわざわざ会社に申告して紹介状の発行をして
もらうことはなく、そっと行かれるのかもしれません。
どこの会社でも、ゴルフ好きな社員4人が同じ日に
有休を取得をするということはあるんじゃないか
なあと思います。
同じ部署だとか支店だと仕事が回らなくなるので、
別々の部署・支店で4人同時の有休取得。
ただ、その時に紹介状の発行を依頼するまでの
度胸はなく、ネットでの予約。
ええ、あると思います。
一方で、有休なんて全然取れないという会社。
これは確実にあります!
2022.12.11
以前の会社に在職中、ラウンド中の社長が、
「メンバーになったけど、一度も行ってないコース
なんて、両手じゃ数え切れないぐらいある。」
と自慢したことがあります。
でも、
「なんで1つぐらい無記名にしてくれないのか?」
と私は思いました。
多分、投機のためにいくつも持っていただけで、
社員の福利厚生なんてことは頭になかったんでしょう。
もちろん、一部の幹部社員には記名のメンバー券を
あてがってはくれてはいました。
でも、あてがってもらえる社員とそうでない社員の差は
そこまで大きいのかという面もありましたし、妥当な
評価がされているのかという問題もありました。
ですので、あてがってもらっていても、あてがって
もらってる顔で、他の社員を誘うなんて、普通の
神経じゃ出来ないです。