昨日書かせて頂きた「無記名法人券」。
そもそもそれって何?
という疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
そのため、それについてご説明させて頂きます。
推定も混じりますが、ゴルフ倶楽部というのは
イギリスなどのクラブ制度を真似たものだろうと
思います。
参照⇒クラブ
元々、貴族などがお金を出し合って出資した皆が
各会員として運営を始め、会員に企業は存在せず、
前提は個人会員or家族会員だったでしょう。
そのため、その形態を真似た日本のゴルフ倶楽部も
当初は個人会員が前提だったろうと思います。
(運営はほとんどのコースが企業でしょうけど)
で、バブル期が近づくにつれ、会員権の価格が暴騰し、
2,000万円前後ともなって来ると、個人でそれを買える
層が激減してしまったんだろうと思います。
当時、ゴルフコースは増える一方で、会員募集が
より厳しくなって来たのに。
で、会員募集に窮したコースの中のある人が思い
付いたのかもしれません。
「企業ならお金があるだろう。
4人セットでメンバーに近い料金でプレーが出来ます
と言えば、入ってくれるんじゃないか?
接待にも使えるし、福利厚生に使ってもいいし。」
この部分は完全に推測なんですが、法人会員券の
メリットはまさにそこなんですよね。
そして、全てのコースがそれを用意しているわけでは
ないという理由も説明が出来ます。
そして、会員権の暴落が始まり、何千万ではなく、
600万円で買えるようになった、いや150万になった、
いやいや100万、50万になったという時代が来ます。
そうなると、企業に紹介状を発行してもらう面倒
よりも、いっそ個人でという方が増えて、この制度は
廃れていったんだろうなあと。
2023.10.8
名古屋の会社にいた時に、取引先に法人会員券を
所有している企業があり、そこの社員さん達と何度か
紹介状利用でラウンドをしたことがあります。
土日でも1万円を切る価格でラウンド出来ましたので、
そりゃ有難かったです。
ですので、自分の会社も経営者が行きもしない会員権を
一人で何枚も持つのではなく、法人会員券を購入して
いてくれたらなあとは思いました。
そうすれば、取引先の方を誘うことも出来ますし、
社員同士でも気楽にゴルフを楽しめますので。
でも、いざ自分が個人会員になってしまうと、個人
会員のプレー代の方が安いため、こちらの方がいいや
となってしまいました。
多分、法人会員券はそんな感じです。
現在では、企業様からの需要もないため、私どもの
コースでは、制度は残っているものの新たな申込みは
知る限り一度もないという状態になっています。