以前のブログで
「少しずつの変化が時を経て積み重なると、
見た目が大きく変貌し、新しいものになった
かのように見えるだけです。」
と書きました。
焼肉もまさしくそうですね。
汚い、油ギトギトの食空間から、
お洒落な方々も大好きな場へと変貌しました。
焼いた肉をタレに付けて食べる方法は
大阪市の食道園が始めたものだそうです。
その食道園の開業が1946年で、
私が蒲郡で焼肉を食べた最初の記憶は
1960年代初期になります。
従って、20年かからずに食道園方式の
焼肉屋さんが全国的に増えたということだと
思います。
でも、当時の焼肉屋さんは、カルビ、ロース、
レバー、ホルモン、ミノ、ハツ、センマイ
ぐらいしかなく、品数は限られていました。
ですので、注文するのにも迷うことはなく、
後はキムチとご飯を追加するだけでした。
当時は、無煙ロースターもなく、煤けた
店舗内が当たり前で、テーブルも座布団も
なんか煤っぽいという印象がありました。
そして、旨そうな匂いを身体に巻き付けた
まま、家に帰るのも当たり前でした。
デートで焼肉なんてのはあり得なかったと
思います。
まあ、それは今でもそうかもしれませんが、
それから半世紀。
当時とは比べ物にならないぐらい店舗数は増え、
オシャレにもなり、品数も増えています。
焼肉は幸せですね。
2020.12.23
焼肉は美味しいですけど、友達と行くのは
避けています。
あれはもう何十年も前になりますが、
20代の同級生たちと焼肉を食べた時のこと。
生焼けでも食べる同級生が1人でもいると、
焼けるのを待ってしまえば、いつまでも
経っても食べることが出来ません。
自然と、食べるペースが速まり、
「ほぼ生肉やん」という状態に。
あれ以来、焼肉は1人か、家族としか
食べに行きません。
あと、飲む人は、飲まない人と焼肉を
食べに行くのを嫌がるようです。
飲んだりしゃべったりすることよりも、
ご飯と一緒に焼肉を食べる方が優先で、
あっという間に「肉」が無くなると。
そして、まだしゃべり足りないのに、
食べるのに夢中でほとんど喋らず、
焼肉タイムが終わってしまうと。
いや、焼肉とご飯を目の前に出されれば、
それより優先されるものは、この世には
何もないです。