「巨人、大鵬、卵焼き」のドンピシャ世代ですが、
大好きだった大鵬の「32回」の優勝なんて破られない
ものと思っていました。
無敵を誇った北の湖が「24回」で終わった時には、
その思いを更に強くしました。
が、白鵬、何と「45回」です。
彼は更に伸ばしそうですが、その伸ばした数字も
いつかは別の力士に破られるかもしれません。
ただ、それは何百年も先のことかもしれず、
白鵬はまさに不世出の名横綱です。
そして、彼の登場から引退までをリアルで見られる
喜びが私にはあります。
が、賛否両論あるとはいえ、横綱経験者たちから
かなりの否定意見が出ています。
しかも、私から言わせれば、
「あんたら、どの程度の横綱だったの?」
という横綱たちから。
1人は、
「俺は昔からケガが少ない!
そこまで真面目に相撲取ってなかったから。」
と自分で言ってる横綱(自虐ギャグもあるでしょうが)。
もう1人は、横綱昇進後の成績が
61勝38敗(平均9.2勝5.8敗)57休の3流横綱。
勝ち星と休みがほぼ同数で、昇進後は一度も
優勝をしていません。
「あれだけの実績を残してる大横綱によう言うわ。」
と、私は思います。
白鵬がやり玉に挙げられがちなのは、
1つには「かち上げ」ですね。
「あれはかち上げじゃない。エルボーだ。」
と言いますが、あれはエルボーではなく、
単なるかち上げです。
本当の肘打ち(エルボー)と比較すれば一目瞭然です。
肘ではなく、前腕を使っていますので、
白鵬はかち上げをしているだけです。
多分、白鵬はこれがイヤなんですよ。
頭でぶつかり続けると、いつかはパンチドランカーに
なりかねませんので。
で、相手の頭を避けるために、前腕を使い、
ついでに力があるから相手の身体もそれで
起こそうとする。
理に適った戦法だと思います。
実はラグビーも同じことをします。
タックルから逃げられないとわかった瞬間、
たいていは、片腕でボールを持ち、残る片腕を
L字型にして相手にぶつかります。
相手は頭から突っ込んできますので、L字型の
腕で衝撃を抑え、身体を守る目的があります。
また、その腕で相手の頭・肩を左右に動かし、
相手の力の方向をずらして倒されないようにする
目的もあります。
更に言えば、パワーのある選手は、当たった瞬間に
L字型の腕で相手を吹き飛ばそうとします。
3番目の写真はまさしくそうだと思います。
白鵬の使い方も見ている限りでは、これらと同様で、
この程度のことで、横綱経験者が大騒ぎ。
「相撲って、お子ちゃま遊戯か?」
と思ってしまいます。
2021.7.20
ラグビーでは、相手の頭の高さによって
L字型の腕の高さを変化させます。
相手が低く来れば腹を守るように構えますし、
肩口に来れば首の辺りで構えます。
白鵬の場合は、相手の顔面辺りをかち上げ
ようとしますので、脇が大きく空いてしまいます。
そして、必ず右腕で来ます。
ですので、立ち合いで白鵬の左側に回り込み
ながら、左手で白鵬の前みつを狙うというのは
かなり有効な戦法になると思います。
それをやられると白鵬も安易にはかち上げに
行きにくくなるでしょうし。
何でそれをやらず、簡単にかち上げを喰って
しまうのか?と思いますし、何でそういう
指摘を元横綱たちもしないのか?と思います。
そもそも白鵬のかち上げで怪我している力士は
いません。