14日目の正代戦も大騒ぎになりましたね。
ここまで仕切り線から下がった力士は見たことが
ないような気がします。
1mとか下がってというのは、押しを得意と
する力士がちょくちょくやると思いますが、
白鵬は四つ相撲。
確かに常識では考えられず、見た時は
本当にびっくりしました。
そして、この件は大相撲関係者からも苦言を
呈する声が上がりましたが、むしろ、マスコミだとか、
一般から強い否定意見という気がしました。
でも、これ、相撲の未来のモデルになるかも
しれないと思います。
少なくとも、大相撲関係者がこの立ち合いについて
苦言を呈するのであれば、元々、上記のようにし、
「両手は白い枠の中に」と規定すべきだったはずです。
それもせずに、そういうことが起き得ることも
想像せずに苦言を呈するのであれば、それは、
自分の怠慢にも気付かず、呑気な父さん状態です。
そして、これだけの多くの否定意見が出るのは、
「これが新しい相撲だから」という気もします。
新しいスタイルというのは、印象派も、
キュビズムもそうでしたが、大多数の人から
「とんでもない」という声に包まれがちです。
「勝つために」ということを第一前提にした場合、
現行ルール内でもいろんなことがやれると
気付かされた出来事だと思います。
押し相撲には不利に働くかもしれませんが、
小兵力士の活躍の場が広がるかもしれませんし、
勝負の結果がより実力に近づくかもしれません。
将来、
「2021年の白鵬・正代戦から近代相撲は始まった」
と言われるようになるかもしれません。
協会が変な制限を設けなければ。
2021.7.21
白鵬だからやれたということも大きいと思います。
他の力士がやったら、協会の役員に親方が呼び出され、
「お前んとこの〇〇、何やってんだ?
次から絶対にやるんじゃないとしっかり言っとけ!」
となり、親方から怒られた力士は二度とという
気もします。
昨日の記事と重複しますが、白鵬は不世出の力士で、
彼をリアルタイムで見ることの出来る幸せを
私たちはもっと感じるべきです。
あそこまで記録を重ねると、普通はモチベーションが
下がってしまい、引退へとなります。
それでも、彼は叩かれながらも勝利への意欲を失わず、
まだまだ土俵に立ってくれます。
それを腹立たしく思う方も多いんでしょうが、
私は嬉しいと思っています。
それに毎回楽しみです。
白鵬がどんなことをしてくるのか?
それに対して相撲協会、横審、元横綱たちが
どのようなクレームを出してくるのか?
更にそれをどうマスコミが煽って来るのか?
今までで一番面白い状態かもしれません。