白鵬が非難されがちなのは、ひょっとすると、
あってはならないことだけれど、モンゴル出身
だからということもあるような気がします。
思えば、鶴竜を除いて、歴代のモンゴル出身
横綱は非難され続けて来ました。
モンゴルでも協会の言うことをおとなしく
聞くのならいいけれど、協会・横審の意に反すれば
ことさらにという意味です。
朝青龍、日馬富士なんてパッシングの挙句に
横審から言ってみりゃ強制引退させられています。
そこまでのことだったんでしょうか?
レコードを吹き込んだ力士などいくらでも
いましたし、休場中にハワイ旅行、現役中に
キャバレー経営でも引退には追い込まれていません。
海外旅行でピストルを購入し、そのまま持って
来て不法所持で書類送検された横綱もいましたが、
これも引退勧告には至りませんでした。
例が古いと言われるなら、ほんの少し前の
稀勢の里に対しては、モンゴル勢に対する姿勢を
考えれば、びっくりするほど甘い対応だったと思います。
5人のモンゴル出身横綱、
どの力士も私は好きでした。
だって彼ら、本当に真剣に相撲に取り組んで
いましたので。
ぶくぶく太った力士など一人もおらず、
みな、十分稽古をしてるんだろうなという
雰囲気を漂わせていました。
まあ、現役の逸ノ城だけはちょっと
ポッチャリさんですが、朝青龍、日馬富士、
鶴竜などは、もし彼らが日本人だったら、横綱には
なっていないと思います。
彼らは、恵まれていない体格を猛稽古でカバーし、
横綱に登り詰めたように見えます。
もし、モンゴル勢がいなければ、今の角界は
こんな感じになっていたと思います。
そして、強敵のモンゴル勢がいなければ、
今ほど稽古をしていなかったかもしれず、
番付はこうでも実力は今以下だったかもしれません。
2021.7.22
「モンゴルだから」なんて口が裂けても
言わないと思いますが、事実を見ている限り、
協会・横審にその雰囲気を感じてしまいます。
そもそも国が違うんですから、文化が違い、
考え方の相違もあるはずです。
全てを日本の考え方で進めようとせず、
もう少しなんとか折り合える方法はなかった
ものかと思います。
本当に、朝青龍、日馬富士の引退は残念でした。
まあ、他の例を考えると、モンゴル勢だからでは
なく、協会の意向に逆らえばという気もしますが。
一方で、朝青龍の甥っ子、豊昇龍はまだまだ
強くなりそうです。
身体の柔らかさと強い足腰がありますので、
朝青龍同様、身体が大きくなってくれば、
大関・横綱という気がします。
負けん気の強そうな感じもよく似ていると
思います。