でも、先場所の宇良vs千代翔馬戦。
四つに組み切れない状態で、業を煮やした
千代翔馬が下を向いている宇良の顔面に向けて、
張り手を2発。
勝ったものの宇良は下を向いたまま、
しばし動けなくなっていました。
千代翔馬や板井のように、古くは「フックの花」
こと福の花のように、悪質な張り手を繰り出す
常習犯はいます。
ボクサーじゃないのか?と思わせたも旭道山
もいました。
こういうのを取り締まることが先であり、
傷めつけることだとか、ダウンを目的とした
「張り手」は禁止でもよいような気はします。
もちろん、現行のまま「あり」にしておく
ことも、別に反対はしません。
ただその場合は、「横綱らしくない」とかの
言い方で非難をしないで欲しいと思います。
そういう論理は、
「沢村賞を取ったほどの投手が変化球なんかを
投げては、沢村賞の名を汚す。」
と非難するのと同レベルのものです。
同様に、レスリングの吉田沙保里選手に
「金メダルを何個も取った選手が、相手の隙を
見て片足狙いに行くなんて、金メダリストの
品格が問われる。」
と言っているようなものでもあります。
認められているルール内で勝ちを目指すのが
相撲に限らず、全てのスポーツの本質だと
思います。
2021.7.24
ちなみに江戸時代から始まった興行としての大相撲。
元は武道であったとしても、単なる武道系興業
スポーツとした時点で、ボクシング、キック
ボクシング、プロレスと何ら変わりがありません。
それは興行とした時点の江戸時代からずっと
そうです。
明治になって、集客のために「国技」と自称
し始めたり、天皇賜杯をもらえるよう根回し
しただけです。
「横綱には品格が」とも言ってますが、品格が
ない場合は、例え連続優勝しても横綱にしない
のか?という問題があります。
白鵬に品格がないというのなら、
「何で横綱にした?
ルール変えて大関降格にすりゃいいじゃん。
諮問した理事たち、推挙した委員たちも一緒に
降格か辞任だけどね。」
という問題も含まれてきます。
そして、そこまではよう出来ず、「引退しろ!」と
権威をかざして上から騒ぐだけです。
お偉方は自分の身に降りかかる火の粉には敏感で、
自分の身が危ないと思えば声を荒げ、感情をむき出しに
しがちです。
いつの世も、どんな組織でも。
どこぞの国の首相や元大統領もすぐに怒り出すそう
ですし。
私の前の会社の社長も、
「ボーナス、言ってることがよく変わりましたよね?」
の言葉で、一瞬で表情が変わりました。
自覚があるからこそ、怒ってその問題に触れない
ようにしたがります。
長くトップにいると耳の痛いことをあまり
言われることがなく、ちょっとしたことで
ムキになるという面もあります。