では、
「武道ではありえないような土俵上でのガッツポーズ」
に参りましょう。
「そんなに派手なガッツポーズしたっけ?」
と思っていたのですが、見直してみると、
これですねえ。
てっきり、こんな感じの、いかにもガッツポーズ
みたいな感じ?と思っていたのですが、
白鵬のは非常に控えめなガッツポーズ。
朝青龍についてはコメントを控えますが、
斉藤や古賀のガッツポーズが非難された記憶はないです。
ましてや「武道ではありえない」という理由で。
全然、「ありえています」。
白鵬の場合は、むしろ勝った喜びを抑えきれず、
勝手に表情と腕が反応してしまっただけにも
見えます。
この程度は、どの競技でも普通に見られます。
もちろん、格闘技系でも。
松本薫さんなんて、飛び跳ねていました。
神聖な(?)青畳の上で、しかも、世界が注目する
オリンピックの舞台で。
そして、懸賞金を受け取った後、土俵下で見せた
白鵬のこのポーズ。
彼はいつもこんなポーズを見せるのですが、
こんなに丁寧な表現をする力士は多分、白鵬だけです。
ですので、白鵬に問題があるのではなく、
むしろ、問題は協会や横審自身にあるのでは?
と私は思っています。
ほかのスポーツ、もちろん武道系スポーツを含め、
ガッツポーズをした選手を指し、『実に見苦しい
と思いました』なんて言う人はいません。
そんなことを言うのは、横審だけです。
しかも、「ありえない」とまで。
横綱審議委員会の定例会 矢野弘典委員長
2021.7.25
まあ、横審は単なる相撲協会の箔付け機関だから
しょうがないという面はあります。
彼らは別に相撲に本当に精通している、見識・
人格が傑出しているから横審に入っている
というわけではないはずです。
企業人で言えば、みな会長等、トップになられた
方々ばかりで、常務だとかは一人もいません。
これまで書いてきたように「トップになったほど。
だから優れた人。」というわけではありません。
まあ、ある意味で傑出した人という場合もありますが。
とにかく、中身よりもまず肩書で選定され、かつ、
相撲協会の意向に異を唱えない大人な人という
基準があるように見えます。
「委員長ならびに委員には、新聞社の社長やNHK会長など、
マスコミの関係者の就任が多く見られる。
これは八百長問題など大相撲に批判的な報道を
封じ込める意図があるとしてしばしば批判の対象と
なっている。」
という話(出典Wikipedia)もあり、確かに八百長
問題に言及したことなんて一度もないんですよね。
本当に精通しているなら、おかしな相撲はすぐに
気付くと思うのですが、一度も言及したことがない。
私の個人的な感覚ですが、横審は相撲協会が権威を
欲して作った単なる御用機関です。
そして、「横綱の品格」なんて言ってるけど、
現実の横綱で品格があったと言える人がどれだけ
いるの?とも思います。
元横綱である現在の協会理事たちも含めて。
更に言えば、そんな横審の発言をやたらとマスコミは
取り上げますが、それは相撲協会への媚です。
しかも、自分たちが言っているわけではないから、
その内容についての責任がマスコミに及ぶことはない。
「WHOがマスク不要と言っている」と報道した時と
同じです。
マスコミの常套手段ですね。