続いてその方のご意見を抜粋すると、
でも、最近はその基本をおろそかにする力士が
多い。
筋骨隆々だった千代の富士(元横綱)は、器具を
使ったトレーニングを極力避け、脱臼癖を治す
ための腕立て伏せ、
あとはひたすら四股、てっぽうの基礎稽古で
体を作ったそう。やはり、基本に立ち返るのが
一番だと思います
ええ、先に書いたように腕立て伏せは器具を
使わないけど負荷トレーニングの分野に入り
ますし、器具を使わなかったわけでもないです。
もう少しだけ紹介します。
「相撲年齢」というわけのわからない概念の
ことです。
今の現役力士たちは小学生から相撲を始め、
大学まで相撲を続けて入門する相撲エリート
の子ばかりです。
だから、相撲年齢は実はそれほど若くない。
プロに入る頃にはすでに10年以上の相撲年齢で
学生時代に何かしら故障を抱えていたり、
トレーニングのし過ぎで筋肉が硬くなって
いたりする。
照ノ富士、貴景勝もケガを重ね、大関、横綱
に上がる頃には満身創痍の状態です。
昔は、-略-15歳の若い子に相撲のために
必要な体づくりをしっかり施し、成長と共に
お相撲さんの体になっていった。
この中の、
「トレーニングのし過ぎで筋肉が硬くなって
いたりする。照ノ富士、貴景勝もケガを・・」
という指摘には、稽古が足りなくても怪我を
するし、し過ぎても怪我をするってこと?
どっちがいいねん!と思ってしまいますが、
もし、ゴルフ年齢と言うものがあったとしたら、
読んでいる皆さん、もうとっくにゴルフが出来
ない身体になっていることでしょう。
何十年もゴルフを続け、10年どころの騒ぎでは
ないでしょうから。
それはともかく自分の主張に都合のよい例
だとか、聞きかじったことばかりを挙げて
いるのは気になります。
学生力士出身で元気に長期間活躍した力士は
いくらでもいます。
古くは初代豊山(大関)、輪島(横綱)もそう
でしたし、舞の海さんもそうです。
多分、怪我をするしないは相撲を取って来た
年数には関係のない話です。
これらの一部の親方衆の意見
「稽古が足りないから怪我をする」
てのは、自分の責任には蓋をし、その責任を
現役力士に押し付けているだけです。
親方なら「どうしたら怪我をしにくい競技に
なるのか?」を考えるべきじゃないかと思う
んですよね。
2024.5.31
なぜ最近、怪我が多いのかを説明すれば、
八百長問題を契機に力の入った相撲が増えた
からということが非常に大きいと思います。
これは、今の親方衆にとって絶対に認めたくは
ないことでしょうけど。
今の相撲は以前よりも本当にガチンコの匂いが
強いです。
土俵際でも粘るケースが多々あり、そのため、
怪我もしやすくなったいという気がします。
で、実際に怪我を防止するためにはどうするのか?
以前、土俵とその外の高低差は無くすべきと
書いたことはありますが、もう1つは仕切り線の
間隔ですね。
現在は70㎝ですが、これを50㎝、40㎝にする
だけで、相当に怪我は減ると思います。
なぜ減るのか?
加速がつかない分、この衝撃が減ります。
突っ張りも衝撃が減り、威力がなくなると
押し相撲、突っ張りが減ります。
結果、四つ相撲が多くなり、土俵とその外の
段差がなくなれば、かなりの怪我は防止できる
ようになると思います。
伝統に固執しないなら、土俵の周りに弾力性
のあるマットを敷き詰めてもよいと思います。
それは伝統に反する?
メジャーリーグで採用されるかもしれない
「機械によるストライク判定の動き」に反対
する方々と同レベルの考え方ですね。