そりゃ、大相撲は面白いし、面白さを日本人、
更には海外の方々に提供し続けて来た歴史も
あります。
でも、問題があるとしたらそれはやっぱり
権威・権限を持った人たちであり、現役の
力士たちの稽古不足等ではないです。
そもそも、親方になるのに相撲協会の査定
などは必要ありません(多分)。
「親方株を取得したから親方になります」
「いいよ、了解!いいよな?」
「親方株、取得したならOKで~す。」
というケースばかりで、幕内在場所数等の規定を
クリアしていれば、適性などは事実上、問われて
いないはずです。
中には
「あいつが親方に?技もなんもなくて
身体がでかかっただけじゃねえか。
稽古もろくにしてなかったし。
あいつ、股割りさえゴマ化し続けて
いまだに股割りも出来ねえんだぜ。」
と思われた親方もいたことでしょう。
親方になった一部の力士を見ている限りでは。
白鵬が親方になる時に協会から嫌がらせを
受けたのが、唯一の例外です。
「あの力士、親方株を取得したのに、不適正で
なれなかった」
なんてことは、一度もないです。
一般の会社で言えば、
「叔父である社長から社長株を取得しました
ので、今日から社長になります。」
と、30年間、ずっと平社員で来た人がそう言って
社長に就任するのとたいして変わりがないです。
もちろん、日本の会社であれば、どんな人物
であれ甥っ子である以上、ずっと平社員で
あることはなく、役員ぐらいにはなっていますが。
そして、親方になった以上、その資質がどうで
あれ、部屋の運営は全て彼に任されます。
ですので、部屋によってしっかり稽古をする
だとか、そうでないのかの差も出てしまいます。
部屋による稽古量の差などはその部屋に所属する
力士を見れば推測ができます。
「今の力士はもっと稽古を」なんて言ってる
よりも、一部の親方連中、もっとしっかりしろよ
と言う方が適切なのでは?と思います。
よってたかって出る杭を叩いている場合では
ないです。
2024.6.1
この両力士は好きです。
共通するのは、佐田の海37才、玉鷲39才で
ベテランと言えるのに大きな怪我もなく、
現在まで元気一杯で活躍してきたことです。
そして、もう1つの共通点がお腹は結構、
ぽっちゃりしているのに、肩回りの僧帽筋と
ハムストリングが非常に発達していることです。
力士として長寿の秘密はここにあると思います
し、それを培ったのは豊富な稽古量でしょう。
玉鷲の片男波部屋はかつての二所一門の伝統
を継ぐ部屋で、元横綱玉の海の出身部屋です。
そういう背景から、稽古量が多そうというのは
わかります。
一方の佐田の海の境川部屋。
調べてみると、親方が両国、岩木山、豊響。
現役時代、失礼な言い方かもしれませんが、
皆、筋肉の固太りという感じの力士でした。
そして、佐田の海以外の関取衆。
平戸海、妙義龍ですので、そりゃ、稽古は
厳しいだろうなあと思います。