世の中は少しずつ良くなっていっていると思い
ますが、そう簡単にどんどんと急速に良くなって
いくわけではありません。
その例はいくらでもあります。
江川卓さん:中4日登板を訴え、マスコミから袋叩き
強力に覚えているのはこちらですね。
投手の疲労度を考えて、今は中5日、中6日の登板も
珍しくないどころか普通ですが、私が子供の頃からの
しばらく、エース級は中3日登板が当たり前でした。
で、ジャイアンツの江川投手が「中4日での登板」を
首脳陣に訴えたらしいんですね。
それはマスコミでガンガンに叩かれたから知ったん
ですが、その報道の仕方が、
「江川、また『わがまま病』」
てな感じでした。
江川さんはジャイアンツ入団時からマスコミに叩かれ
続けた人で、本当に気の毒だったんですが、自分の体調を
知る本人からすれば、至極当たり前な要望だったはずです。
もちろん、今の私たちはその妥当性を十分理解できます。
先発ローテーション
それを当時のジャイアンツ首脳陣は『わがまま』と捉え、
当人たちの疲労度、将来的なリスク回避よりも目の前の
勝利を選択したんでしょう。
ひょっとするとマスコミを使ってそのような記事に
したのかもしれません。
権限を持つ人々は往々にして現場の知識に疎く、
過去事例があれば、正当性を考えることなく、
目の前の利益の確保・拡充策に走りがちです。
そのため、改善されるにはかなりの時間が必要と
なり、その間に犠牲者が多々出ることも多いです。
2023.8.12
途中で、なんかビッグモータースのことを書いて
いるのかしら?という気持ちにもなってしまいました。
ゴルフで言うと、もっとも大きな変化はビジターの
プレーフィーの値下げです。
ただ、これは妥当かどうかでいうと、妥当ではなかった
と思っています。
背に腹は代えられないコースが安売りに走ったことで、
コストから考えるととんでもない価格が一般的になり、
多くのコースが苦しむ結果となっています。
本来、値上げすべきではないメンバーの年会費やプレー
フィーが逆にどこも値上げとなってきたのはその辺りが
理由です。
そんな中、キャンセルフィーの値下げは妥当だったと
思います。
かつては、プレーフィーの半分程度のキャンセル料が
一般的でした。
土日料金で28,000円のプレーフィーであれば、
キャンセル料は14,000円程です。
それが今では、0~2,500円程度が一般的に。
そりゃ妥当です。
プレーもしないのに半額もの請求、私にはよう
出来ません。
それが当時可能だったのは、ゴルフ場の方が立場が
強かったからということに尽きます。
立場の強弱がそこまでではなくなり、妥当な流れ
としてキャンセル料は値下げされていったと思います。
ちなみに、多少の金額がキャンセル料として残って
いるのは、収益目的ではなく、大量発注⇒直前
キャンセルを防止するためだけと言えます。
これはどんな業界でもそうだと思いますが、
運営側に大打撃を与えますので、その防止策には
致し方ないところがあります。