丸刈りを強制された多くの学校、上意下達の有無を
言わせない社風を持つ会社。
これらは、「軍隊か!」と揶揄されることも多く
ありますが、実際に軍隊がモデルだったようです。
戦時中、陸軍マネージメントを民間の会社でも
導入すべしという指示が出て、会社だけでなく、
学校にもそういうマネージメントが浸透したそうです。
これは、軍隊方式ですので、下が上の命令に逆らう
ことは許されません。
監督・先輩には逆らえない部活、階級制度には逆らえ
ない会社、確かに軍隊制度ですね。
軍隊って、作戦遂行上、上の命令には絶対服従で、
異議を許さないですから、上の者にとっては
非常に都合がいいシステムです。
そして、そうなるべき人が上に立つ場合は、大きな
効果を生みやすいのかもしれませんが、そうじゃ
ない場合は、悲惨としか言いようがなくなります。
特に1番トップは、彼を監督する人がいませんので、
やろうと思えばやりたい放題も出来、それを止める
人はいません。
学校で問題が起きる場合、多くは校長の監督不届き、
或いは、彼による隠ぺいです。
会社もそうですね。
たいていの場合、トップ指示で行われたのに、
ほぼ確実に「部下が勝手にやった。私は知らなかった。」
そして、それが通用すると思ってしまう思考回路にも
陥る。
そういうことを防止するために、陸軍とは違い、
海軍では「海軍士官である前に紳士たれ!」と教え
られたそうです。
海軍そのものを褒めているつもりはないですが、
陸軍に比べればまだ。
京セラ創業者の稲森さんは「プリミティブな倫理観」
を掲げたそうです。
これら、何かを連想しません?
ゴルフルールの「他の人に配慮を示すこと」。
これと同じだと思うんですよね。
2023.8.19
叱る人がいない上の立場の人ほど、こういうことを
考えなければいけないし、あらゆる所でそういう
ことが言われていても、出来ない人は出来ないです。
そして、多くの人の不幸なことに、そういう人が
上に立ってしまう例が多すぎます。
こういうことも徐々に減って来るでしょうけど。
経団連の会長だかが今ホットに問題点が暴露され
まくっている中古自動車の販社を指して、
「こういう企業は淘汰されるはずじゃなかったのか?」
と、言ったそうです。
今までになく、トップの資質が問われている時代と
言えます。
家庭内の虐待もそうですよ。
家庭内のトップは多くの場合は父親で、彼に倫理的
資質がないと、虐待される子供が出てしまいます。
あれだけ報道されてるのに、それでも虐待してしまう
人が後を絶たない。
資質がなくてもトップに立つ場合があるという1例
でもあります。