事故のあった例
あらかじめ貴重品ロッカーのある場所に
「ワイヤレスカメラ」を仕込み、
ロッカー番号と暗証番号を盗撮。
ほとんどの人が、貴重品ロッカーの暗証番号
(4ケタ)に自分の他の暗証番号を入力されるため、
その暗証番号を使用。
お客様のフリをして貴重品ロッカーを開け、
その財布からクレジットカード、キャッシュ
カードを盗んで銀行等のATMでキャッシング。
ゴルフ場1軒、被害者数人で2千数百万円の被害。
これは、数年前に頻発しました。
それを受け、多くのコースではセキュリティ
チップ入りのロッカーキーと指紋等で開ける
タイプが普及し、今に至っています。
でも、在りかがわかっている以上、今の
セキュリティをどうしたら破れるのかを
考えているルパン3世はいると思います。
また、そこのゴルフ場の幹部がそれを
仕掛けてという事例もありました。
犯罪者グループに断ることのできない
脅しを受けたのかもしれませんが、
そういうこともあり、何でも油断は禁物です。
ゴルフ場の責任を認めた判例
貴重品用ロッカーがフロントから見える所に
設置され、フロント係が常に不審者がいないか
確認していたケース。
ゴルフ場の責任を否定した判例
貴重品用ロッカーがフロントから見えない所に
設置され、ゴルフ場の従業員が監視して
いなかった場合。
ですので、貴重品ロッカーに預けたとはいえ、
そのロッカーがフロントから離れ、誰も監視
していないような場所にある場合は危険です。
盗難に遭っても補償されないケースが考えられます。
2021.4.4
西部劇の列車強盗というシチュエーションを
考えても、危険性の差はわかります。
車掌が(実は強盗とグル)、
「貴重品をお手持ちのままですと、
危険な場合があります。
当列車ではダイナマイトでも破壊できない
金庫を備えていますので、よろしければ
そちらで保管させて頂きます。」
で、金庫ごとまるっと盗難され、強盗団は
素早く逃走。
まあ、「貴重品ロッカーは危険」なんて論調に
なりかねないシリーズとなってしまいましたが、
「貴重品ロッカーは絶対に安心」でもありません。
少なくとも、在りかがばれている以上、
危険性は残ります。
大事な貴重品はご自身でどの方法が一番良いのか、
十分にお考えを。
ちなみに、貴重品ロッカーを当コースは設置
していませんが、今回のシリーズで述べたような
ことを考えた上でという面もあります。
そして、フロントには必ず誰かが立ち、
不審者が現れた場合は私に通報、というシステムに
なっています。
実際に「?」という場合は、私がニコニコ顔の
揉み手でその方に近づくということになりますが、
今の所、その事例はないです。