寅さんはテレビのドラマで小さい頃にも見て
いました。
1968年の放映開始で私も小学生とはいえど、
高学年になり始めた頃ですので、よく覚えています。
おいちゃんは初代の森川信さんですが、
さくらを倍賞さんではなく長山藍子さんが
演じていたんですよね。
そして、翌年から映画化され、長期シリーズが
始まることとなるのですが、ドラマなら小学生
でも見られますが、映画は難しいです。
怪獣映画、アニメ映画ならともかく、一般の映画を
小学生が見に行くとなると、学校で大騒動という
時代でした。
で、中学生になると、生徒同士で映画を見に行く
ことは小学校時代と同様に禁止されていましたが、
ちょっと大人ぶりたいお年頃です。
蒲郡に2軒あった映画館では、おりしも競い合う
かのように3本立て興行をよくしていました。
今の市立図書館の南にあった蒲郡中央東映では、
よく「寅さん祭り」というのをやってたんですね。
これを学校に隠れ、水泳部の同級生である福井と
見に行っていました。
でも、彼、館内でよく笑うんですよね。
みんなが笑っている場面ならいいんですが、
寅さんって必ずシンミリする場面があります。
終了の10分前ぐらいに。
館内がシーン、泣いてる女性もいる中で
彼がゲラゲラ笑うんですよね。
あれは、横にいて本当に往生しました。
春夏秋冬やたらと「寅さん祭り」をしており、
中学から高校にかけてでシリーズほとんどを
見てしまいました。
そして、その後はお年頃にもなり、誘う人を
選びながらリアルタイムで観賞するようになります。
2021.10.1
好みはいろいろあるでしょうけど、私は
1976年の「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」
が一番好きです。
宇野重吉さんとストーリーが本当によかったです。
そして、寅さんシリーズと言えばマドンナであり、
人によってこれも好みがあると思いますが、
私は3作だか全てに別人役で出演された松坂慶子さん。
このマドンナが一番好きです。
更に、どれが一番面白かったかと言うと、
1983年32作目の「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」
です。
寅さんが一番寅さんらしく、そして、一番、
渥美清さんらしかった作品のような気がします。