今考えると、前の会社にいた末期というのは
神経が徐々に蝕まれ、どうにもならなくなって
いたと思うんですよね。
「お前が?」「あんたが?」
「そりゃ気のせいだわ」
と、お思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、
退職してから2年近く、何も出来ませんでした。
一日中、家に籠もり、家の掃除だとか、
録りためていたTV番組・映画を見ながらで
一日を過ごしていました。
多額の貯金があるわけでもないし、
年金受給もまだまだ先。
嫁さんもどうしようかと思っていたと思います。
私もどうなっていくんだろうと思っていました。
が、気力は何も湧かない。
そんな中で支えになっていたのが、
ゴルフです。
もちろんアマの大会に出るレベルでもなく、
体力維持とはかろうじて言えるかもしれ
ませんが、基本は遊びです。
練習場にはよく行き、ラウンドもそれまで同様、
週に1度は回っていました。
思えば、在職中の末期もそうでした。
毎日毎日、朝昼晩、
「土曜になればゴルフが出来る」。
と、その思いだけで会社勤めを続けて
いました。
そして、自宅籠りが続く中で、漠然と
「ゴルフに関われる仕事なら」と思うように
なって来たんですね。
グリーンの雑草を抜いたり、ボールマークを
直す仕事ならやってみたいという気持ちに。
そんな中、ハローワークで見つけたのが
サン・ベルグラビアカントリー倶楽部の
「コース管理担当者募集、年齢・経験不問」
年齢不問と言えど、ちょっと厳しいだろうな、
と思いつつ、応募しました。
そして、翌日にすぐ面接、翌々日にはスーツを
着てフロントに立ち、
「おはようございます」と言っていました。
「コース管理じゃないんかい!」
と、思いつつ。
2015年5月11日のことでした。
2020.11.1
ですので、私の場合、ゴルフには大感謝で、
サンベルというよりもゴルフというレジャーを
広めようとするのも当たり前の話です。
少し前に、ゴルフは遊び?スポーツ?という
記事を載せましたが、私にとってゴルフは、
ストレス解消であり、治療薬でした。
一般論で言えば、ゴルフは遊びであり、
スポーツとまで言えるかどうかは微妙な所
という気がします。
ただ、そのようにそもそも区分を設ける
こと自体、なんの意味もありません。
将棋や囲碁の駒なり碁石が1つ30kgあり、
それを置いて戻って来る時間も持ち時間に
含まれるとしたら、将棋や囲碁もスポーツでしょう。
構想力以外に体力が必ず必要となって
きますし、敵陣深く攻め入る時は呼吸を
整え、覚悟を決める必要があります。
ただ、そもそも遊びとスポーツ、どっちでも
いいし、遊びだからダメ、スポーツだからいい
ということもありません。
マスコミやTVが記事や番組の構成上、
区分を欲しがっているだけです。
お役所もスポーツなら補助金出すけど、
遊びなら出さんという点で同じかもしれません。
更に、スポーツを職業にする人たちに
とっても、区分などどうでもいい話です。
彼らにとっては、遊びでもスポーツでもなく
単に、自分の人生を成功に導くために
選択した手段の1つにしか過ぎません。
選択した手段が、野球の人もいれば、
サッカーの人も、そして、将棋・囲碁、
テストの点数、料理の腕などいろいろです。
何ににでも意義を見つけようとし、それが
なければNGという考えはありがちです。
でも、「無用の用」という言葉もありますし、
指摘する人が意義を見つけられないだけのくせに、
否定をしているという可能性もあります。