「S」なんてやったことない、好きじゃなかった
という方には退屈でしょうが、もう少々。
あれだけ熱狂したのにはいろんな理由があります。
「力の差があっても楽しめる」
という部分が一番です。
円の外に出されるだとか、円の内にいてもSの線を
超えて中に入ってしまうとOUTです。
ですので、相撲のように先に相手を外に投げたけど、
勢い余ってその後に自分も外に出てしまえばOUTです。
結果、重心を残したまま投げ捨てる必要があるのですが、
その時を見計らって低学年生が後ろから押し出すと、
低学年生でもボスクラスを倒すことが出来ます。
自分側の陣地に入れば、敵はケンケンでしか中に
入って来れないため、そこで迎え撃つという方法も
取れます。
ですので、本当に1年生から6年生まで、
そういうことが好きな生徒が全員参加していました。
また、各陣地にお宝があり、それを取ると勝負終了
というルールもあったそうですが、私らの場合は、
敵を全員殲滅しないと勝ちにはなりませんでした。
「宝」と呼んでいたのは、単にOUTになった生徒が
つながれる起点というだけのスペースでした。
なんで「宝」って言うのかは不思議に思って
いたのですが、元は本当にお宝が置いてあって、
それを奪い合うというルールだったからでしょう。
Sで互いの力量はわかっていたため、相撲などは
相撲大会ぐらいでないとあまりやってなかったの
ですが、「S」はそれぞれが楽しめ、盛んでした。
2021.1127
中学校でも何度かやったことがあります。
体育の授業の時に。
各小学校でルールが違ったため、一般ルールに
近い「S」の字の外ではケンケンというルールで。
このルールは小学校でやっていたルールよりも
戦う上では楽でした。
相手を倒しさえすればOKですので、柔道の技が
有効だったんですよね。
特に「内股」。
初めから相手が投げてくれと言わんばかりに
ケンケンをして来ます。
しかも、多くの場合、左足を上げて。
柔道では右利きの人は右構えを取るケースが多く、
その場合は左足を軸に内股などを行います。
ですので、私は始めから左足でケンケンをし、
相手を掴むや否や相手があげてくれている左足を
右腿で跳ね上げ、「ウリャア!」。
面白いように内股が決まりました。
楽しかったです。
畳の上ではなく、地面に叩きつけられる方は
たまったものではなかったかもしれませんが。