なんでもそうですが、
何か起きた場合、全てに悪い影響を
ということはないです。
原子力事故でも、
官僚だとか電力会社の役員たちは
結局、責任回避・事実隠ぺいを図る
という典型的なパターンを演じました。
それは、
・テストの点数
・どれだけ責任から逃げきっちゃうか
・成果の出た事案に対して自分がそれを邪魔
してきた立場であっても、いかに自分の
功績をアピール出来るか
・下からいかに嫌われようが、
いかに上に気にいられるか
で、組織の中枢が決められがちという
社会構造の問題点を改めて浮き彫りに
したと思います。
特に
「どれだけ責任から逃げ切っちゃうか」
は大きいです。
それを人生訓にしてずっとやって来た
人物が、上に立って問題が発生した場合、
進んで責任を取るわけがないです。
真っ先に逃げること、責任転嫁する方法の
考案に走ります。
不祥事があると「辞任しないのか?」と
騒ぎ立てるマスコミにしても同じです。
そのマスコミ自体に不祥事が起きても、
トップはまず責任転嫁を図り、
「二度とこんなことが起きないように
(私を中心に)一丸となって。」
と言うだけで、辞任なんておくびにも
出しません。
最終的にどうにもならなくなって
イヤイヤ辞任するまで。
結局は、人間性がどうかが非常に重要だと
思うわけですが、人間社会はむしろ人間性の
ない人物が社会の中枢に届く傾向があります。
離職率の低い企業はそうでもないだろう
という気はしますが、そうでない組織では
男気のある方はせいぜい課長どまりです。
長くなってしまいましたので、
残りは明日に。
2020.7.16
「成果の出た事案に対して自分がそれを邪魔
してきた立場であっても、いかに自分の
功績をアピール出来るか」
これを目の当たりにしたことは何度かあります。
パチンコで「再抽選」という機能があります。
大当たりになった時に、非確変目だと、
確率変動が終了してしまうため、
非確変目でいったん表示した後、
確変目に変化することがあるという機能です。
その登場後はどの機械にも採用される
こととなった画期的なものでした。
「コマコマ倶楽部2」という機種で初めて
登場したのですが、その機能の採用を
開発プロジェクトに勧めても当初は
ガンとして受け入れない。
むしろ、「遊技性が下がる」と拒否されます。
最終的にアイディアを考えるよりも大きな
苦労をして、考案者(特許取得者)は再抽選を
遊技機に搭載することに成功します。
開発プロジェクトの渋い顔の中。
しかし、これが大受け。
続く「CRコマコマ倶楽部V(再抽選なし)」を
お蔵入りにし、
再抽選を加えた「CRコマコマ倶楽部3」を慌てて
開発し、市場投入します。
これは大ヒットとなり、遊技機の売上げ、
その後の特許料収入は共に莫大なものと
なります。
が、ある日、突如、プロジェクトのリーダーが
社内で猛アピールを始めます。
「あれは俺が考えた。
自分が考えたとウソを言って回ってる
奴がいる。」
自分が考えたと言い回ったんじゃなく、
考えた上でさらに遊技機に搭載するよう
苦労してただけです。
そもそも特許申請者が自分の名で登録されて
いるため、信じる奴はいないだろうと考案者は
静観していました。
でも、ないことをあることにするために
リーダーはとんでもない努力をしたんでしょう。
そういう部分に全力を注ぐ人間もいます。
結局、莫大な売り上げとなったため、
プロジェクトにはその報奨金が支給され
ました。
が、再抽選を考え、推し進めた人には
1円も支給されることはありませんでした。
彼、その件だけでなく、確率設定の是正、
確率変動図柄数の変更等も行っており、
実質的にヒットする要因のほとんどに
絡んでいたんですが。
その辺りはまた機会があれば。