このシリーズ、「雨の日」というより、
パチンコの話ばかりに熱が入ってしまって。
でも、実はゴルフの後にパチンコという
方も多かったはずですし、
パチンコ関係者の接待と言えばゴルフか
飲み屋ですので、両者の関係は元々、
かなり深いです。
もちろんゴルフ人口は多いため、
両者が特にというわけでもありません。
CR機
「CRコマコマ倶楽部3」の登場前夜、
監督官庁はCRユニットの普及に必死でした。
名目は「不正ロムの防止」「経理の明朗化」
でしたが、
その核となる不正防止チップの供給会社に
監督官庁の共済組合の資金が入っていた
という部分が大きかったでしょう。
自分たちの年金のためになりふり構わず
という印象を私らは受けていました。
が、ちっとも、全く、全然普及しない。
そりゃ相当な額のコスト負担が全てホール側、
巡り巡って遊技者に押し付けられる話であり、
当たり前と言えば当たり前の話です。
それで取られた策が、
①保留連チャン機は社会的不適合機⇒撤去を
②CRユニットを使用した遊技機には
合法連チャン機能を付与
というものでした。
①では「ダービー物語(平和)」について、
平和の社員とパチンコ店長が埼玉県警に
逮捕という事例が発生しています。
業界中が震え上がりました。
②は一言でいえば、CR機には爆裂機能を
認めるから代わりにこちらを入れろ、
その方が客が集まるだろ?ということです。
保留連チャン機は推定百数十万台あり、
この時期、莫大な金額が業界で動くことと
なりました。
そして、CR機で認められた爆裂機能、
合法連チャン機能というのが確率変動。
今では当たり前となった確率変動は
この時に初めて登場します。
社会的不適合機として市場から撤去された
保留連チャン機は、1/240前後の当り確率。
が、確率変動の認められた遊技機からは、
1/443.5(大一商会 バトルヒーローV)
というものも出て来ます。
これは、「社会的不適合機」とされた
遊技機よりも、初当りまでに2倍近くの
資金を必要とするという意味になります。
通常入賞口入賞の際の賞球も7個から5個に
なりましたので、多分、2倍以上です。
かくして、監督官庁の思惑通り、CR機が席巻
していくこととなります。
そして、監督官庁がそこまで読んだか
どうかは知りませんが、
①爆発力に魅せられて、のめり込む人が続出
⇒パチンコ依存症の問題もこの頃から。
②小遣いで楽しむレベルを超えてしまい、
パチンコから離れる人も続出。
という傾向が始まります。
ええ、依存症も監督官庁が作り出したと
思っていますし、パチンコ離れもまた
監督官庁が一枚噛んでいると思っています。
功罪ともにですね。
2020.7.18
ほぼ同時期に液晶と版権の使用が始まり、
機械代高騰⇒遊技客の負担増 も始まっています。
それが客離れを促したという面もあり、
スペックだけが理由ではないのですが。
一方でパチンコと言うと、
「社会の底辺の人が」「ダメ人間が」なんて
思っていらっしゃる方も、多いと思います。
それは映画やTVでの扱いを見ればわかりますし、
それによってそういう見方が更に助長されてきた
という面もあります。
実際には、知的労働者のストレス発散という
部分も非常に大きく、高度成長期以降の
日本社会を支えてきたと言っても過言では
ありません。
お医者さん、学校の先生、公務員、そして、
企業の役職者等、夕方以降のパチンコ店は
むしろそういう方々が多かったと思います。
ストレス発散というと飲み屋を思い浮かべる
方も多いでしょうけど、これもドラマの見過ぎ
です。
飲めない方、好きでない方は想像以上に多く、
彼らはパチンコ、映画、ゴルフの練習場等、
それぞれが没頭できる趣味でストレスを発散
して来たのです。
ちなみに、
絶対に不正することが出来ないとPRされた
監督官庁御用達の「不正防止チップ」。
すぐに不正され、第二弾、第三弾が続々と
登場することになります。
毎回、少しずつ値段を上げながら。
業界人は嘲笑っていましたね。
「ほら見ろ、言わんこっちゃない」と。