「鉄砲」が肩こり防止だとか、「四股」がヒップ
アップ用とか書かれていることについて、
くどくどとここで反論はしませんと書きましたが、
効用についての考察はしてみたいと思います。
大相撲でランニングトレーニングを始めたのは、
第54代横綱輪島からだと思います。
彼の横綱昇進が1973年です。
一方でダンベルを使用したり、腕立て伏せで
筋トレをしていることが紹介され始めたのは、
千代の富士・隆の里の頃からです。
千代の富士の横綱昇進が1980年ですので、
ゲータレードが日本で飲まれ始めた頃とほぼ
同時期です。
スポーツの世界にも科学のメスが入り始めた
というよりも、アメリカ式のスポーツ文化が
日本で普及し始めたということでしょう。
それを考えると、それ以前というのは、
相撲では「鉄砲」と「四股」一本鎗のはずです。
その頃、そして今でも解説の方が、
「稽古が足りない。四股・鉄砲が足りない。」
と、折に触れて負けの続く力士に対して
そういう言葉を投げかけていました。
一方で、力士の筋肉っていうのは凄いです。
程度の差はあるでしょうけど、力士から
いきなりプロレスラーになった方は数知れず。
基礎体力が元々なければそうはならないです。
そして、「鉄砲」と「四股」。
筋トレという視点で見ると、どう考えても
効果的なトレーニングとは言えないと思います。
それでもあの体格を身に付けることが出来るのは
「骨も同時に鍛えているから」ではないでしょうか?
カネやんの「走れ!走れ!」も有名でしたが、
単なる筋トレや心肺機能の向上だけではなく、
「骨トレ」効果もあったからという気がします。
2021.9.14
「骨トレ」という言葉自体、私がここで勝手に
言っている話で、効果があるのかどうかは当然
ながらまだ検証されていません。
効果が認められ、多くの方がそれに取り組めば
もっとよいトレーニング方法も考案されてくる
と思います。
一方で、いきなりそれを始めると危険な場合も
あるかもしれません。
先週の木曜日、今週の日曜日と、私はそれぞれ
6発、8発のOBを打ってしまいましたが、それは
私でもちょっと考えにくい出来事でした。
原因を考えてみると、
①ちょっと「鉄砲」をやってみた。
②思いのほか腕の骨が強くなり、重くなった。
③今まで通りにスイングすると、重くなった分、
遠心力が増し、ヘッドの軌道が膨らんで、
きれいに当たらず、OB連発。
そう考えとかないと、もうやってられないです。
1本の骨が新しい骨に入れ替わるには、約3〜4ヶ月、
体のすべての骨が、新しい骨に入れ替わるには、
約3年かかるといわれているそうですけど。