今回は特に思い入れ深いスパゲッティ
ですので、いきなり行きます。
スパゲッティにもやはり騙されました。
テレビを見ても、喫茶店に行っても、
そして、レストランに行っても、
スパゲッティと言えば、昔はこれでした。
これonlyでした。
現在も人気の「ナポリタン」ですね。
売っている乾麺も、ナポリタン前提だから、
みな、ぶっとい麺ばかりでした。
で、普通の日本人はここから本場イタリアの
スパゲッティを徐々に徐々に知り始めた
と思います。
「どうもイタリアじゃ、ナポリタンなんて
食ってねえらしいぞ。」と。
「おまけに銀皿も使ってねえみてえだし。」
とも。
ところが、愛知県人にはその前にもう1つ
関門があったんですよねえ。
そう、「餡かけスパ」です。
これは、喫茶店とかではなく、
ちゃんと「スパゲッティ!」と書かれた
専門店で、出されていました。
ですので、
「これが本物のスパゲッティかあ!」
と、ここらの子供たちはみな騙されちゃう
んですよね。
東三河でも「スパゲッ亭チャオ」という
あんかけスパのチェーン店が相当前、
少なくとも40年以上前からありました。
これは「バイキング鉄板バージョン」ですが、
鉄板ついてるし、ゆで卵のすり下ろしが
かかっているしで、オシャレです。
店名も「チャオ」。
イタリア語です。
田舎の中学生が「これこそ本物」と思い、
鉄板の上で焼ける音に地中海の煌めきを
感じたとしても、仕方のない話です。
そして、私が本当に本物を初めて食べたのは
1990年を過ぎた頃だと思います。
豊橋の桜ケ丘高校から北東に石巻山方面へ
向かう途中、「フィレンツェ」という
イタリアンレストランがありました。
ここで、食べたのが「ペペロンチーノ」。
「何じゃこれ?」と思うほど、
美味しかったです。
ええ、「素うどん」ならぬ「素スパ」
みたいな外見なんですが。
2020.8.29
スパゲッティは、本物とか偽物とかいう
ことではなく、全部それぞれに本物で、
美味しいんですよね。
どっかで分岐し、それぞれに進化した
という感じがします。
ナポリタンは当コースのレストランでも
人気メニューです。
これをメニューから外すと、
メンバーさんが怒ります。
学生時代、喫茶店でどれだけ食べたかという
ことがあっても、いまだに私も好きです。
あんかけスパは名古屋のものよりも、
スパゲッ亭チャオの方が私は好きです。
学生時代、そこでちょっとバイトをし、
食べ慣れているということもあるかも
しれません。
今でも、豊橋方面に行くと、「チャオ」に
寄って「鉄板バイキングを」となりがちです。
「ペペロンチーノ」は家でも作りますし、
今はいろんなお店もありますので、
食べようと思えば、いつでも食べられます。
でも、この辺りでは昔は違いましたね。
上記のフィレンツェにしても、
「あれ?不味い。」というのが2度続き、
ちょっと足が遠のいていたら閉店になって
いました。
豊橋の岩田運動場近くにあった「ふぉあ蔵亭」や
「ラ・マレンゴ」というフレンチレストランも、
美味しかったのに、結構、短くして閉店。
ええ、うどん屋だとか、すし屋なんかは
長持ちするんですけど、そうでないお店は
という時代でもあったと思います。