私、新婚旅行はスイス・フランスでした。
為替レートが1ドル210円の時代でしたので、
今から考えると、そりゃあ高かったです。
それでも250円とか240円から下がってきた
時期でしたので、当時の感覚としては
「お得」だったんですよね。
スイスはアイガー山麓のホテルで
ツアーの方々とテラスでゆっくりして
いた時のこと。
ある同行者がスーパーで買ってきた
牛乳パックを指し示し、
「さすがスイス。
牛乳のコクが全然違いますよ。」
と。
めちゃくちゃ大きな紙パック入りで、
みんなのカップにも入れてくれたため、
みんなでゴクゴクと。
確かに、全然違いました。
日本で飲んでいたのは偽物だったのかも
とさえ、思いました。
感心しながらその紙パックを読ませて
もらっていると、トップに
Crème fraîche
早速、フランス語の辞書で調べると
生クリーム。
確かにコクの塊でした。
チャンチャン。
2020.9.29
多分、誰も生クリーム自体をゴクゴクと
飲んだ経験はなく、生クリーム自体の
味を知らなかったんだと思います。
もちろん、私も
そこへ、「牛乳」と思い込んで飲んだため、
「こりゃすごい!」
「なんというコク!」
と、皆なってしまったんだと思います。
そもそも、生クリームは喫茶店でしか
見たことがありませんでした。
小さなピッチャーに入ってた奴ですね。
家庭では、Creapとか、Nidoの粉製品が
主流でした。
ただし、それはインスタントコーヒーと
セットだったんですよね。
時代が下って家庭でもレギュラーコーヒーが
飲まれるようになると、スジャータ等の
植物油脂生クリームが定番となりました。
その後は、ブラックで飲まれる方も増えました。
ですので、生クリームというのは、家庭では
ホイップクリームを作るようになって初めて
一般的になったという気がします。
そして、ホイップしたり砂糖を入れる前に
生クリームそのものをゴクゴク飲む人は
今も昔もまずいないと。