当時、ヨーロッパに新婚旅行というのは
結構、珍しかったと思います。
ヨーロッパ自体が珍しく、多分、それは
大手旅行会社内部でもそうだったと思います。
国内最大手の旅行会社の新婚さん専門
ツアーに参加したのですが、添乗員が
どうもフランス語、ドイツ語を全然話せない。
あちら、フランス、ドイツなどのホテルでは
英語が通じないってのは当時当たり前でした
ので、トラブル続出です。
トラブルのあった時に、向こうの担当者は
ドイツ語だとかフランス語を話している
ようなんですが、添乗員はどう考えても英語。
それも、僕でもわかるような初歩的な英語。
当然、交渉は上手く行かないことが多く、
「先方の都合で〇〇は行けず、
△△になります。」
てなことばかり。
ツアーのメインであったルーブル美術館にも
ルーブルの閉館中ということで行けず、
市内散策と免税店になりました。
閉館理由は「定期メンテのため」なんですが、
「そんなん最初っから調べとけよ!」です。
ルーブルをゆっくり見るためだけに、
パリ3日間の日程が組まれていましたし。
で、添乗員と話している時にその2名が、
「私たち、本当は国内の修学旅行専門
なんですよね。
今回、初めて海外に行かしてもらえたんです。」
と、嬉しそうにポロリ。
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ドイツ語、フランス語を話せないのは
当たり前だし、英語が初歩英語なのも
当たり前。
「騙された」と思いましたね。
当時の為替レートもありますが、
参加費は日本円で1組100万円でした。
素人相手にあこぎなことをするなあと、
ええ、もう本当に感心しました。
2020.9.30
おまけに、自分たちで、
「添乗員さんを囲む夕食会」
なんていうのを企画し、彼らの食事代は
全てツアー参加者持ち。
それがやたらと開かれるし、料金と
料理の質を比較すると、どう考えても
抜かれているとしか思えなかったんですよね。
ですので、途中からそれには参加せず、
夫婦2人でレストラン巡りをしていました。
もちろん、苦労はありました。
多分、メインディッシュ選択は1つなのに、
それをいくつも頼もうとしたからだと
思います。
スイスはルツェルンの有名な魚料理のレストラン。
ドイツ語を読めるはずもなく、
雰囲気と金額でメニューを指さし、
「これとこれと、これとこれ。& これ。」
とやると、ウエイトレスが怖い顔で
「Nein!」
じゃあと
「これとこれ、& これとこれ。」
にしても、
「Nein!」
「これとこれと・・・(顔色を窺いながら)
これ。」でようやくOKが出たとか。
「これ」の中の1つがどでかいスパニッシュ
オムレツだったことは、今でも覚えています。
それ1つでも、私たち2人には十分な量でしたね。
それでも、全部の料理代を合わせても、
囲む会の会費よりは、はるかに安かったです。