1972年、日本中がパンダブームに沸きました。
日中国交正常化で、それを実現させた当時の
田中角栄首相のお土産みたいな感じで、
2頭のパンダが来日し、大騒ぎに。
公開初日の上野動物園の来場者は約60万人
だそうで、立ち止まって見ることが許されず、
こんな看板も檻の前に出ていたようです。
カンカン・ランランは7,8年で亡くなって
しまいましたが、その間のジュニア誕生の
期待度も凄まじく、妊娠中は連日報道がなされました。
初のジュニアは、2頭に代わるパンダとして来日した
フェイフェイとホアンホアンノの間に授かります。
日本で初めて誕生したジャイアントパンダ。
この時も大騒ぎになりました。
噂では、上野動物園の行列の末尾が蒲郡駅前まで
延びていたそうです。
本当に驚くべき大ブームでした。
でも、ようやく順番が来ても、寝ている、休憩中
ということも多く、なかなか見ることが出来ない。
ということで、代替物として人気を集めて
いたのが、レッサーパンダですね。
おんなじパンダ科なんだから、こっち見て
がまんしとけや、てな感じで。
「どう見てもこりゃ、アライグマの毛色違い。
クマにそっくりなジャイアントパンダとは、
種類が違うんじゃねえの?」
とは、誰もが思ったと思います。
でも専門家が同じ種類と言い張るんだから
そう信じるしかありません。
結論を言えば、同じ食肉目であるものの、
そっから先は全く別の動物。
同じなのは、竹を食べるというとこだけ。
学者だとか専門家と言えど、彼らが言ってる
というだけでまともに信じちゃダメと思った
最初の事例です。
2021.10.25
騙されたと言えど、レッサーパンダはレッサー
パンダで可愛らしく、人気のある動物だと
思います。
むしろジャイアントパンダよりも、こっちの方が
と思った方も多いかもしれません。